〈天理市〉監督は18歳!天理市内を舞台に短編映画を制作 2025.2.20 鮎 新聞配達でつながるヒューマンドラマ 18歳の若手監督が指揮する短編映画の撮影が奈良県天理市内で行われました。NPO法人「なら国際映画祭」の若手育成プロジェクトの一環で、映画監督の河瀨直美さんが指導。本年の夏頃に同市で完成披露の上映会が開かれる予定です。 打ち合わせをする小松さん(中央)と河瀬さん(左) NPO法人「なら国際映画祭」では18歳から24歳までの若者を対象に、短編映画の監督を募集するプロジェクト「NARAtive Jr.(ナラティブジュニア)」を行っています。 公募に応募した3人(4作品)の企画書の中から、同法人の理事長を務める河瀬さんらが一案を選定。今回は京都府京田辺市の小松頼礼(よりなり)さん(18)の作品『やまのべRadio』が選ばれました。 同作品は、ある出来事をきっかけに新聞販売店でアルバイトをすることになった主人公の男性(33)が、新聞配達を通じて町の人たちと交流を深めるなかで起こる心情の変化を描きます。 撮影には天理市が場所の選定などで協力。2月11日から15日までの間、市内各所で撮影が行われました。14日は読売新聞販売店「YC天理」での撮影がありました。実際に同店で勤務するスタッフも、出演者らへの作業指導に加えて、数名がエキストラとして撮影に参加しています。 撮影に協力したYC天理の奥田吉隆代表は、「少しでも天理市の活性化のお手伝いができればと思い協力させていただいた。天理市の魅力が詰まった素晴らしい映画になることを期待している」とコメントしました。 YC天理(天理市指柳町) 小松さんは「小さい頃から慣れ親しんだ新聞やラジオを軸にしたストーリーにしたかった」と振り返り、「地元の人が見慣れた景色の良さも映画を通じて感じてほしい。プロの技術に圧倒されるけど、自分もしっかり前に出て最後まで頑張りたい」と意気込みます。 河瀬さん(右)からアドバイスを受ける小松さん(中央) 撮影した映像は編集などの作業を経て、約25分の短編映画に。夏頃には同市で地元の人らへのお礼を兼ねた上映会が開かれる予定。9月の「なら国際映画祭 for Youth」でも上映されます。