でも村人たちも命にかかわるので必死です。子どもや赤ん坊を抱えて長者の家に毎日毎日「米を貸してくれ」とやってきます。長者は村人がうるさく言うので、何か良い方法はないかと息子に聞くと、息子は「村人は夜にはやってこないので、ずっと夜にしてしまえばいい」と言います。それでどうするかと言うと、日の出の太陽を弓矢で射落とすと言うのです。そうすれば朝がこなくなり、村人もこなくなるだろうという、とんでもないことを考えたのです。でも長者は「名案じゃ」と言って実行することにしました。この時点で欲に目がくらんだ頭のおかしい親子とわかりますよね。