〈宇陀市〉危機一髪の救出劇!高齢者を救った男性を表彰 宇陀消防署

桜井警察署・宇陀消防署が人命救助を行った男性に感謝状を贈呈

昨年12月に宇陀市内で発生した車両火災で、市内で自営業を営む男性らが傷病者の救助を行ったとして、桜井警察署(宮野勝夫署長)と宇陀消防署(辰己義隆署長)が感謝状を贈呈。2月26日に宇陀消防署内で贈呈式が行われました。

救助にあたった男性3名のうち、西本健二さん(中央)が出席し表彰を受けました。

事故が発生したのは2024年12月25日14時43分。宇陀市内原の国道166号で70代の女性が乗った軽自動車がガードレールに衝突後、誤ってアクセルを踏み前方にいた乗用車に追突。女性の車はエンジンルームから煙が上がり、のちに全焼。女性は右足を骨折するケガを負いました。

人命救助をあたったのは宇陀市内原で縫製業を営む西本孝司さんとその長男・潤さん、次男・健二さんの3人。自宅兼工場での作業中、大きな物音を聞き、外を見ると道路の真ん中に軽自動車が横向きになって止まっていたといいます。

西本さんらは様子をうかがいつつも、車から運転手が出てこないことを不安に思い車に接近すると、中で動けなくなっている女性を発見。同時に車両の下部から出火していることに気付き、急いで女性を運び出して避難させました。

女性の救助をした西本健二さんは「運び出してから3分も経たないうちに火が回って全焼しました。自分がどうやって助けたか記憶が曖昧ですが、とにかく必死だったんだと思います」と振り返ります。宇陀署の担当者も「消防や警察の到着を待っていれば手遅れだった。勇気ある行動に感謝したい」と話しました。

「感謝状をもらうなんて人生の中であると思っていなかったのでとてもうれしいです。当時は救助の知識もなく慌てるばかりで、改めて消防や救急の現場で活躍する方たちのすごさを知りました。そんなすごい方々からいただいた賞状なので大事にしたいです」と西本さん。

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