「徳川家康ゆかりの地」柘植駅&奈良駅周辺の5スポット 2023.4.3 鮎 2023年大河ドラマの主人公・徳川家康。岡崎(愛知県)や駿府(静岡県)、江戸(東京都)のイメージが強いが、実は関西にも縁深い場所がたくさん!今回はJR柘植駅とJR奈良駅周辺にある家康公ゆかりの地をご紹介 ルートをPDFで見る ❶ 徳永寺(とくえいじ) 本能寺の変(1582年)の後、身の危険を察知した徳川家康が堺から三河国へ戻る「伊賀越え」の際に休息を取ったと伝わる寺。境内のあちらこちらに恩賞として使用が認められた「葵紋」が! 徳永寺 住所: 伊賀市柘植町2318MAP TEL: 0595-42-2250 大和街道 東海道の関宿(三重県亀山市)から分岐し、加太峠を越えて柘植、伊賀上野、笠置を経て奈良へと向かう街道。家康も伊賀越えでこの道を通ったとされている(諸説あり) ❷ 芭蕉公園(福地城跡) 柘植の有力国人「柘植三方」の一氏族・福地氏の居城跡。現在も土塁や石垣が多く残る。伊賀の俳人・松尾芭蕉が福地氏の末裔にあたるため、主郭には芭蕉や俳句に関する石碑が建てられている。 芭蕉公園(福地城跡) 住所: 伊賀市柘植町山出MAP 城主の伊予守宗隆は天正伊賀の乱で信長方に付き、家康の伊賀越えにも貢献したと言われているよ! 一族の墓所は徳永寺にあるよ ❸ 漢國神社(かんごうじんじゃ) 大坂冬の陣(1614年)にて木津川口の戦いに敗れた家康が、境内にあった桶屋に逃れて九死に一生を得た。このお礼として奉納した鎧が神社に伝わっており、土・日曜に境内で複製が公開されている。 漢國神社付近に家康お抱えの具足師・岩井与左衛門が住んでいたことも鎧が奉納された理由の一つかも?(梅木宮司) 現物は奈良国立博物館に出陳中 漢國神社 住所: 奈良市漢國町2MAP TEL: 0742-22-0612 ❹ 念仏寺(山の寺) 漢國神社同様に桶屋の逸話が残る同寺は、1622年に家康の末弟・松平定勝の支援を得て、弘法山(現在の開化天皇陵)に、袋中上人が庵を結んだことに始まり、昨年開創400年を迎えた。 松平隠岐守定勝の供養碑 山門に葵紋があり、境内には定勝の供養碑がある。 念仏寺(山の寺) 住所: 奈良市漢國町7MAP TEL: 0742-22-5627 ❺ 西照寺(さいしょうじ) 現在は路地にある小寺だが、江戸時代には東照宮御廟屋があり幕府の帰依も深かった。家康の位牌や墓が伝えられ、院号も「家康院」という家康づくしのお寺だ。 イィ〜感じにかすれた文字! 同寺中興の祖・英誉良阿上人の父が今川義元であることなどから家康との関係が考えられているが、詳しいことはわかっていないそう。 幕末の元治年間に建てられた家康公の墓 西照寺 住所: 奈良市今辻子町9MAP TEL: 0742-22-8760 【旅を終えて】 「東照大権現」や「神君」と讃えられ崇められてきた家康公には様々な逸話が残されています。またそれぞれに諸説があって、どれが真実なのかは誰にもわかりません。あれやこれやと想像(あるいは妄想?)しながら旅を楽しんでみてください♪