二十四節気|小寒 二十四節気 2025.1.5 yuzu 二十四節気でめぐる奈良の風景 「奈良ごよみ NARA-GOYOMI」 悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。 「二十四節気」とは... 古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪(今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります) 二十四節気 小寒 しょうかん 1月5日~1月19日頃 「二十四節気」の23番目の節気。小寒の初日は「寒の入り」ともいわれています。小寒から「寒中」と呼ばれる期間に入り、寒さがもっとも厳しい時季となります。小寒と次の節気・大寒を合わせた、節分までのおよそ一ヵ月を「寒中」「寒の内」といいます。寒中見舞いはこの節気から大寒の終わりまでに送る習わしとなっています。 七十二候:第67候 芹乃栄 (せりすなわちさかう) 1月5日~1月9日頃 春の七草のひとつとして知られる芹は、空気が澄み切るように冷えるこの時期、“競り合う”ように良く育ち、1月から4月にかけて旬を迎えます。七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれ、1月7日に七草粥をいただき、一年の無病息災を願います。 photo:冬の飛鳥川の 川沿 い (明日香村) © 澤戢三 七十二候:第68候 水泉動(しみずあたたかをふくむ) 1月10日~1月14日頃 冷たく澄んだ空気が張りつめる時季に向かい、人々も背をちぢこめて歩く姿が目立ちます。そうした中、目には見えずとも地中では陽気が生じ、春に向けて少しずつ動き出しています。「水泉」とは、湧きいでる泉。一年で一番寒さの厳しい大寒に向かいながらも、自然界では着々と春への準備が進んでいます。 photo:龍泉寺 竜の口清浄水(天川村) © 勝水清志 七十二候:第69候 雉始雊(きじはじめてなく) 1月15日~1月19日頃 オスの雉がメスを求めて鳴き始める時節となりました。繁殖期の雄は“ケーン、ケーン”と甲高く鳴いて縄張りを宣言します。雄が雌への求愛のしるしとして頻繁に鳴き声を上げ始めるのは、まさに春に向かおうとするこの時期から、とされています。 photo:鳴き声を上げる雉(三郷町) © 澤戢三 春分の奈良 旬情報 奈良の桜スポット 平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。 詳細を見る [関連記事] 〈奈良みやげ〉奈良の定番米菓、もらったらうれしい高山おかき(高山製菓) 鮮やかなオレンジ色の角缶、「心が感じるおいしさは見えるのです」というキャッチフレーズ。奈良県の人なら一度は目にしたことがあるのでは? 詳細を見る≫ [関連記事] 〈奈良市〉がん封じの祈願寺『大安寺』 太子の創建以来、天皇家によって造営が進められたことから日本最初の官立寺院といわれています。 詳細を見る≫