二十四節気|小満 二十四節気 2023.5.22 みょ 二十四節気でめぐる奈良の風景 「奈良ごよみ NARA-GOYOMI」 悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。 「二十四節気」とは... 古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。 そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。 それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪ (今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります) 二十四節気 小満しょうまん 5月21日~6月5日頃 太陽の光を浴び、日に日に夏めく気候の中、動物や植物たちが成長していく時期。しかし、大きくはなりきらないことから、小満とされています。(大満がないのが少し不思議です) 七十二候:第22候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ) 5月21日~25日頃 蚕(かいこ)が桑の葉をさかんに食べ出す頃。 蚕は古来、中国や日本で飼育されてきました。孵化した蚕は、桑の葉を食べて成長し、ひと月もたてば白い糸を体の周りに吐き出しながら繭(まゆ)をつくります。 photo:「長岳寺のかきつばた(天理市)」©澤戢三 七十二候:第23候 紅花栄(べにばなさかう) 5月26日~30日頃 あたり一面にベニバナが咲く頃。ベニバナは、染料や食用油をとるために古代エジプトから栽培されていたそう。花を摘み取ることから『万葉集』では、「末摘花(すえつむはな)」と呼ばれていました。 photo:「當麻寺護念院のツツジ(葛城市)」©澤戢三 七十二候:第24候 麦秋至(むぎのときいたる) 5月31日~6月4日頃 初冬に巻かれた麦が実り、黄金色の穂がつき始める頃。収穫期を迎えるこの時期を「麦の秋」「麦秋(ばくしゅう)」といって、麦にとっての収穫の「秋」であることから名付けられました。雨が少なく、乾燥した季節で、もうすぐ梅雨の季節に移ります。 photo:「麦の秋(橿原市)」©林智美 春分の奈良 旬情報 奈良の桜スポット 平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。 詳細を見る