二十四節気|穀雨

二十四節気でめぐる奈良の風景

「奈良ごよみ NARA-GOYOMI

悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。

「二十四節気」とは...

古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。 そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。 それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪ (今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります)
二十四節気

穀雨こくう

4月20日~5月5日頃

穀物に実りをもたらす雨がしっとりと降り注ぐ頃。 それまで不安定だった春の気候が安定し、種まきや田植えのシーズンに突入します。春の花が次々と開花し、牡丹やチューリップ、藤なども見頃を迎えます。
七十二候:第16候

葭始生
(あしはじめてしょうず)

4月20日~24日頃

山野が緑一色に輝く時期。水辺の葭が芽吹き始めます。葭(あし)は蘆、葦とも書き、「ヨシ」とも読まれ、すだれや屋根などに用いられ、人々の生活には必需の植物でした。

Photo:「室生深野の桜<花筏紋様>(宇陀市)」 ©澤戢三
七十二候:第17候

霜止出苗
(しもやんでなえいづる)

4月25日~29日頃

この頃になると、霜も降らなくなり、苗がすくすくと育ち始めます。 農家では、まもなく始まる田植えの準備で忙しく、活気あふれる様が連想できる言葉です。
Photo:「苗の準備を榛原諸木野で(宇陀市)」 © 漆間祐晃
七十二候:第18候

牡丹華
(ぼたんはなさく)

4月30日~5月4日頃

百花の王である牡丹の開花が見られる頃。 中国では、牡丹は国を代表する花で、王者の象徴として数えきれないほどの逸話や伝説、文学、美術などに登場します。
Photo:「ぼたんはな咲く(桜井市)」 © 漆間祐晃

春分の奈良

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平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。

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