【お悩み】姑の意地悪や暴言に悩まされています
結婚して33年で、主人の実家の横で暮らしています。姑の意地悪や暴言、嫌がらせに困っていますが誰も助けてくれません。兄嫁も同様に意地悪されていますが誰も助けません。姑は94歳ですがまだまだ元気です。一人娘がおりましたが、こんな家は嫌だと言って嫁いだので、我が家は後継ぎがいなくなりました。子どものためと思い離婚せずにきたのですが、この先どう生きればよいか教えてください。
(橿原市 T)
嫁ぎ先の先祖供養に力を入れてください
家族を持つ苦労は昔も今も変わらないようです。現代はまだしも、昭和以前なら後継ぎ問題はもっと深刻で、男の子が産めないとなると即離縁。後嫁を迎えることもよくありました。それは家の繁栄という命に関わる重大事項だったからです。身分制度や貧富差があり、結婚や離婚も自由ではない世の中でした。
また昔はこのような悩みは社寺にお詣りした時に愚痴を言い合ったり、「藪入り」といって正月やお盆が終わるとお嫁さんが実家に帰る習慣があり、そこで母親や姉妹に相談したりしていました。
今はそんな時、お嫁さんの方が耐えられずに離婚を切り出す方もいる中で、姑の意地悪や暴言にずっと耐えてこられたあなたは立派だと思います。周りの賛同や理解も得られないこともつらかったですね。兄嫁さんと仲良くして気持ちを共有し合うことはできないものでしょうか。
それにしても、なぜ姑が意地悪をしてくるのでしょう。大切な息子を取られた気持ちから?今まで生きてきた環境や価値観が違うので、相容れないと思うところもあるのかも。最初は親切心だったり、義理の娘ができて仲良くなりたかったりしたのが、距離感がわからず「かわいさ余って憎さ百倍」になったのかもしれません。
一番の解決方法はご先祖様を供養することです。お釈迦様は単にお仏壇を家に置くこと、神棚をまつることが家の繁栄につながると言っておられるのではありません。
また、その姿勢を続けることで、その家になじみ、その家に不可欠な存在となるのです。この家は私が守るんだと自信を持つことが大事です。
私のところに宗派を変えてきた方々に、ご先祖さんの供養をお勧めしています。そのほとんどの方が家族仲良く暮らしています。まさに先祖供養は家族を仲良くする技だと自信をもって言えます。あきらめずにご先祖さんの供養を続けてみてください。
大塚 知明 師
当山派修験大先達