メディカル最前線vol.51 西の京病院 血管外科センター メディカル最前線 2023.2.4 みょ 下肢静脈瘤の最新治療「保険適用・日帰り手術」 足の血管が青く浮き出たり、こぶ状になったりする「下肢静脈瘤」。その下肢静脈瘤に特化した治療で国内トップクラスの手術実績を誇り、国内外を問わず医療関係者の見学も多い西の京病院・血管外科センター。下肢静脈瘤治療のエキスパート、今井崇裕センター長に話を伺った。 血管外科センター長 今井 崇裕 医師/TAKAHIRO IMAI 国内外の学術発表や講演会などでも活躍中。「毎年1,000件近い下肢静脈瘤治療を行っています。治療の選択肢も増えました。早期であるほど、治療の選択肢が多く早く改善できます。深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)やリンパ浮腫等も我慢しないで気軽にご相談ください」 先生の健康法 毎日曜日、大学OBのアメフト部で汗を流しています♪ ■下肢静脈瘤とは 足の血液を心臓に戻す働きをしている静脈。ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用と、血液の逆流防止弁による働きが大きいが、その筋肉が弱かったり弁が壊れたりすると血液の逆流や滞留が起こり、静脈血管が太くなって屈曲し、こぶ状になっていく。見た目はもちろん、こむら返りも多発し、重症化すると色素沈着や潰瘍に至ることもある。 【足にこんな症状がある方は注意!】 □血管が浮き出て見える □むくむ・痛む・だるい・重い・疲れやすい □熱感・つる(こむら返り) □かゆい、湿疹や黒ずみがある ■治療 日帰り手術など最新治療で むくみや痛みから解放! エコーやMRIの検査と症状や悩みを確認した上で診断、最新の治療機器を使い分け最適な施術を選択する。いずれも30分以内の施術で日帰りでの治療も可能だ。 【症例】Before 【症例】After 【軽症】 ●圧迫療法…個々に適した強さの弾性ストッキングの着用と生活習慣改善指導 【中等度以上】 ●硬化療法…非接触型可視装置を用いて、くもの巣状静脈瘤に薬剤注入 ●グルー治療…原因血管を薬剤で固める(約20分) 国内2番目に実施。熱を使わないため体への負担軽減! Doctor’s comment患者さんの症状、仕事内容や生活習慣、触診やエコー検査の上で診断、最適な治療法を決めます。 ●血管内焼灼術…原因血管をレーザーやラジオ波の熱で閉塞 ■弾性ストッキングを産学医で共同開発! 同院では、奈良県内の靴下製造企業と畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科と協働し、効果の高い着圧ストッキングを研究中。このたび、機能性・デザイン性・はき心地が優れた弾性ストッキング「たぴぽ」を開発し、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。 ハイクオリティーな設備・空間でトップレベルの診療 最新機器を備えた手術室 ■問い合わせ/患者支援センター TEL.0742-35-2219■取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1https://www.nishinokyo.or.jp/