メディカル最前線vol.33 西の京病院 慢性腎臓病〈CKD〉外来(腎臓内科) メディカル最前線 2021.3.3 みょ 【慢禁煙外来性腎臓病【CKD】外来(腎臓内科) 】 専門医とチームでサポート! 日本人の国民病の一つ、慢性腎臓病(CKD)は、放っておくと腎機能が低下して透析が必要となり、脳卒中や心臓病などの合併症を伴い、命に関わることがある。”早期発見・早期治療で健康寿命を延ばそう“と、専門医を中心にチームが一丸となって患者のトータルケアに当たっている西の京病院「慢性腎臓病外来」の酒井圭慧子医師に話を伺った。 腎臓の働き ①尿を作り血液を浄化…老廃物排泄・水分や塩分量 (電解質:Na・K・Cl)の調節 ②ホルモンを作る…血圧の調節ホルモン、骨の健康維持のホルモン、赤血球を作るホルモン 慢性腎臓病(CKD)とは CKD:Chronic Kidney Disease 慢性腎臓病(CKD)とは腎臓の働きが慢性的に低下する病気。だが、かなり進行しない限り自覚症状が現れず、気づいたときには悪化していることが多い。腎機能がひどく低下すると回復は期待できず、脳卒中や心臓病などの合併症を引き起こし、透析や腎臓移植が必要となる。 ●自覚症状 尿の異常(頻尿)、疲労・倦怠感、食欲 不振・吐き気、貧血、むくみ・かゆみ、 息苦しさなど 腎臓は〝沈黙の臓器〟と呼ばれ、自覚症状を認める頃には、かなり進行している可能性大! ●CKDの診断 尿検査による蛋白尿と、血液検査による クレアチニン値を基に評価 ストップ!慢性腎臓 専門家のアドバイスを受けつつ、必要に応じて禁煙補助薬を使用することで、禁煙の成功率は高まる。同院では禁煙治療に精通したスタッフが、患者に寄り添って個別指導を行うので、苦痛を伴わずに治療ができる。 同院では、1〜2週間の教育入院で、外来だけではなかなか難しい1日の塩分摂取量・24時間の血圧測定、腎臓の働きや合併症の評価、機能低下の原因を調べ、それに沿ったアプローチ(食事や生活の指導)を行う。 生活習慣の改善や食事療法はリハビリテーションや栄養サポートチームと協力し、CKDの原因や合併症管理は、糖尿病・循環器などの専門医師と連携して、総合病院ならではのトータルケアに注力する。 初期治療をしっかりしていれば、たとえ透析導入になっても元気な日常生活を送りやすいです 透析生活もチーム連携でサポート 4施設162床、約400人の患者は県下最大級という実績を持つ同院。高度な知識と技術を持つスタッフがチームで患者のライフスタイルに合った透析生活をサポートする。 慢性腎臓病は、コップに水を注いでいくような病気。あふれるまでわからない! だから、血液や尿の定期健診で早期発見・早期治療が大切です。一度専門医へご相談を。 酒井 圭慧子 医師 ・日本内科学会認定内科医 ・日本腎臓学会認定専門医 ・日本透析医学会専門医 【慢性腎臓病(CKD)外来】 日時:毎週月曜 13:30〜 ※電話事前申し込み 対象者:腎臓病が気になる人及びそのご家族、腎臓病と診断された人 患者様相談窓口:TEL.0742-35-2055 (月〜金14:00〜17:00、土9:00〜12:00) ■問い合わせ/患者支援センター TEL.0742-35-2219■取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1https://www.nishinokyo.or.jp/