下肢静脈瘤、放置しないで!そのだるさ、こむら返りetc.から開放されよう
【血管外科センター】
足の血管が浮き出たり瘤状になったりする「下肢静脈瘤」。悪性の病気ではないが、足のだるさやむくみ、こむら返り、かゆみ、痛みなどが日常化したり、重症化すると色素沈着や潰瘍ができたりして生活の質(QOL)を低下させる。最新の下肢静脈瘤治療を行い多くの改善症例を持つ、西の京病院・血管外科センターの今井崇裕先生に話を伺った。
日帰り手術など 最新治療で負担減。 痛み軽減・再発防止!
これまでの治療は、下半身麻酔や全身麻酔で手術に2時間、入院1週間と、患者の負担も大きいものだったが、近年は治療が進化し、短期入院や日帰りでの治療が可能になった。麻酔は局所のみ、治療法もレーザーと高周波手術(約20〜30分)が主流だ。状態によっては、従来のストリッピング手術(静脈を切り取る/約30分)となるが、傷も1㌢以下と小さく傷跡も目立ちにくいとのこと。またストッキングの圧迫療法や注射による硬化療法を組み合わせることで、より質が高く再発率の低い治療を実現できる。「患者さんの症状、仕事内容や生活習慣などの問診と視診・触診、エコー(超音波)検査の上で診断し、最適な治療法を決めます」

弾性ストッキングを共同開発!
下肢の静脈還流を改善するアイテムの弾性ストッキング。同院では、県内の靴下製造企業と、畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科、帝塚山大学経済経営学部と協働し、NARAソックス・プロジェクトを立ち上げ、機能性・デザイン性共に優れたものを開発した。着脱法は、同院の弾性ストッキングコンダクターが丁寧に指導する。

取材協力/医療法人康仁会 西の京病院
TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1
https://www.nishinokyo.or.jp/