2か月にわたりメキシコとキューバの社会情勢視察についてお伝えしたが、最後に少しベタな日常のこぼれ話をしよう。
まず食事。メキシコはタコスやトルティーヤがおなじみだが正直おいしくない。食事は簡素でメインとデザート。時々スープが付く。キューバはもっと簡素で鶏肉がとても多い。だが特にメキシコはなぜか太った人ばかり。食べ物事情が良くはないのにどうして太っているのか。メキシコ人が異常にコーラが好きなことが大きな要因ともいえる。政府が肥満対策で飲み過ぎに警告を続けているが、減るどころか摂取量は増え続けているようだ。
そしてトイレ。一応水洗トイレではあるが、下水インフラが整っていないのでトイレットぺーパーは流せない。横の大きなバケツに入れなければならない。また紙がなかったり便座すらなかったりするところがいくつもある。座れないので中腰になる。公衆トイレでは入口にチップを取るおばさんがいて、チップを渡すと少量の紙をくれる。特に外国人は水に慣れていないからお腹を壊しやすい。こんな時困るだろうな。つくづく外国に行く時は下痢止めとポータブルシャワートイレを持っていくことをお勧めします。
さてどちらの国も犯罪率が日本の数十倍と結構危ない国ではあるが、特にキューバを出国する時は、麻薬犬にクンクンされるは、カバンの中の隅々まで調べられるは、それが3回も続きとても驚いた。
事実、いつのまにかカバンに麻薬を入れられて運び屋に利用されることもあるのだという。あーやっぱり日本が一番いいと、成田空港のトイレで思った。
よみっこ編集長 朝廣 佳子