特別展「飛鳥の祝歌 絹谷幸二展」
このたび、奈良県立万葉文化館では特別展「飛鳥(あすか)の祝歌(ほきうた) 絹谷幸二 展」を開催いたします。
絹谷幸二(1943-)は奈良市に生まれ、幼い頃から興福寺や東大寺など歴史的環境に囲まれて育ちました。東京藝術大学油画科に入学し、同大学院壁画科でアフレスコ技法と出会います。アフレスコ技法習得のためヴェネツィア・アカデミアに留学し、帰国後は独創的なスタイルと精力的な作品制作で、数々の美術賞を受賞。また、東京藝術大学や大阪芸術大学で後進の指導に当たるとともに、若手芸術家を支援する「絹谷幸二賞」の設立や文化庁主催の「子供 夢・アート・アカデミー」など、次代を担う若者たちに創造の喜び、楽しさを伝える活動も精力的に行っています。2021年には文化勲章を受章し、日本の美術界を牽引する存在として活躍し続けています。
本展では、絹谷幸二の作品のなかから、奈良の風景を描いたものや、奈良県内各地の『古事記』の伝承地を訪れて制作された大作群、また、奈良の風土が育んだ仏教思想を題材とした作品など、とくに奈良との深い関わりを示す作品を中心に紹介し、絹谷藝術の本質に迫ります。
【主 催】奈良県立万葉文化館
【特別協力】絹谷幸二 天空美術館