〈奈良市〉自由と自立育む子ども達の “第三の居場所”『東市まほらbo』開設 2023.12.1 鮎 子どもの自由を守りながら自立心を育む場に 奈良市古市町の旧奈良市立東市幼稚園園舎に、放課後の児童らの新たな居場所となる施設『東市まほらbo』が誕生。11月1日から運用が始まりました。 同施設は地域の子どもを地域で育てる教育コミュニティづくりに取り組む同市のNPO法人「奈良地域の学び推進機構」が運営。日本財団(東京都)が進める「子ども第三の居場所」事業に採択され、同財団の支援を受けて開設されました。 園舎を改装した施設には1階にキッチンや学習室、交流室、2階に遊具を設置したプレイルームと計4部屋が整えられました。小学1年生以上の児童を対象に受け入れ(要登録)、常駐スタッフや学生ボランティアによって週3日、食事の提供や学習支援を行います。 現在は隣接する奈良市立東市小学校の児童約40人が在籍。勉強や遊び、おやつの時間など、1日のスケジュールを子ども達が主体となって組み、それに合わせて共同生活を送ります。 県内の大学とも連携し、認知心理学をはじめ最新の教育的な知見をもとに、子どもらの自由が保障された空間で自立していけるよう、様々な角度から学びを提供しています。こうした実験的な要素もあることから「まほらbo」と名前が付けられたそう。 プレイルームの遊具も作業療法士が監修し、遊びの中で体幹を鍛え、体力を付けられるように設計。ゆくゆくは里山での外遊びも企画しており、その際にケガをしないように安全に楽しむための前準備でもあるのだとか。 施設は月・水・金曜に開所。同校以外の児童でも登録可能です。利用料は無料ですが保険加入(1,500円/年)が必要になります。また食事は月曜に朝食を1食200円、金曜に夕食を1食300円でそれぞれ用意されます。 「生活と学習の両面で子ども達と一緒に、子どもの自由と自立を育む場所を作っていきたいです」と施設運営担当の三宅基之さん。