〈木津川市〉自然いっぱいの里山・かせやまの森で水辺の生きものと遊ぶ

京都府木津川市には鹿背山(かせやま)という里山があり、かせやまの森と呼ばれています。

そのかせやまの森で行われた、棚田や湿地環境を復元して、生きものの棲み家や自然観察の場にしようという取り組み「かせやまの森学校・生きものの池づくり」に参加してきました!

当日は残念ながら小雨が降っていましたが、1組もキャンセルはなかったそうです。

 

整備されていて歩きやすいです

活動拠点である「創造の森センター・生きものの谷」は道も整備されていて子どもを抱っこして歩いても怖くなかったです。

カッパを着込んでみんなで教室となる池まで歩きます。途中、きれいに整えられた畑や、実を付けたビワの木の横を通り過ぎます。これらも一から再生されているそうです。すごい・・・。

授業が始まります

みんなが揃ったところで授業開始。まずは先生からの注意点です。

先生から注意点を説明してもらいます

①生きものを見つけてもすぐに触らない

捕まえようと手を出した時、近くにマムシなどのヘビムカデなど、危険な生きものがいて噛まれてしまうかもしれないので、必ず先生に声をかけましょう。

②捕まえた生き物を持って帰らない

「かせやまの森」にいる生きものは他所では生きられず、また、他所の生きものが入ってきても生きられません。「かせやまの生きもの」を守らないといけません。

さっそく網で池の中を探ります。あ!アマガエルだ!かわいい〜。ここで先生からまた注意点。「カエルや魚は非常に体温が低いため、人間が触ると火傷をしてしまいますので、触る時は手を十分に冷やしましょう

ふむふむ、勉強になります。捕まえて観察しやすいように透明の容器に入れました。

透明な容器に入ったアマガエル
真剣な表情で観察

他にも生きものはいないかな…と再び網でガサゴソしていると、向こうから「あーっ」という声がして、なんだなんだと注目すると、トカゲを発見したとのこと!捕まえようとしますが、先生からまた注意点。「ぎゅっと掴んだらダメ!」とトカゲの捕まえ方をレクチャーしてくれました。

トカゲを裏返しにしてお腹をさするとぼんやりして大人しくなるそうです。トカゲもヘビも三半規管が発達していないからとのこと。そしてトカゲを触る時も手を冷やしてから。

ふむふむ、また勉強になりました。

お腹を撫でられて力が抜けちゃった・・・
やさしくふんわり持ちます

先生が水中カメラで撮った写真を見せてくれました。

水の中に住んでいる生きものたちはこんな風に見えているのか・・・と子どもたちも興味津々でカメラをのぞいていました。

水の中はどんな様子かな?

アマガエルやトカゲの他にもマツモムシオケラを捕まえました。マツモムシは水面で仰向けに浮かび、長い後ろあしをオールのように使って泳ぎます。オケラといえば、童謡「手のひらを太陽に」の歌詞で有名ですよね。わたしは見たことがなかったのですが、掘る・泳ぐ・飛ぶ・走る・鳴くと、色々なことができちゃうハイスペックな生きものなのだそうです。「掘る」ために前脚全体がシャベルのようになっていて、もぐらによく似ているのだとか。確かに、もぐらっぽいかわいい前脚でした。

次は池づくりに挑戦!

池や周辺に棲む生きものについて色々教わったあとは、移動して、池づくりに挑戦します。

池の側面に沿って石を置いて生きものの棲み家を作っていきます。なかなか重たそうな石ですが、小さな子ども達も頑張ってお手伝いします。落とさないように気をつけてね〜。

みんなで協力して池のまわりをぐるっと石で取り囲みました。

大小いろんな石を積み重ねていきます

これにて、本日は終了です。自由解散、ということで少し遊んでから帰るもよし、散策して帰るもよし。

素敵な体験ができました。

解散後も元気いっぱい。小川で遊びます

次回の開催予定は7月

次回の開催予定は7月30日(日)とのことです。

8月27日(日)には夜の森探検(有料)も開催されるようですので、興味のある方は参加してみてください♪

【参加申し込み・お問い合わせ】

かせやまの森創造社 中村さん kaseyama.sozo01@gmail.com までご連絡ください。

かせやまの森創造社

今回の野外活動は、かせやまの森創造社が主催されています。

かせやまの森創造社は2019年に地元・鹿背山区の住民を中心とした活動団体の有志が立ち上げた組織で、里山再生都市農村交流地域資源循環のために以下のような事業をされています。

  1. 里地里山再生・活用・運営に関する調査研究と整備事業
  2. 里地里山の自然資源を地球にやさしい都市づくりや生活づくりに活用する事業
  3. 都市と農村と里山の好循環をつくる地域経済の構築
  4. 里地里山での子育て、環境教育、エコツアー、心身の養生、芸術文化活動の促進
  5. 活動団体、地域団体、行政、市民、教育機関、支援企業などとの連携と調整

今回の活動以外にも里山を活用したいろいろな野外活動をされていますので、興味を持たれた方はホームページやFacebookをチェックしてみてください。

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