メディカル最前線vol.52 西の京病院 リハビリテーション科

病院の関連施設4部門が密な連携で専門的なリハサービスを提供!

病気やけが、高齢化などで身体が不自由になっても、治療や機能回復訓練などで、再び日常生活を営み、心身共に社会生活に復帰できるような回復療法=リハビリテーション。
そのプロ集団・康仁会リハビリテーション科を訪ねた。

作業療法/非利き手での食事(箸)動作練習

その人らしい生活のための医療や介護

康仁会リハビリテーション科は、西の京病院、介護老人保健施設ロイヤルフェニックス(入所・通所)、西の京訪問看護ステーションかがやき、メビウスまほろばデイサービスセンター(通所)の4事業所にリハビリ職を配置。急性期・回復期・生活期と全てのステージで専門的で質の高いリハビリテーションを提供する。また相互の繋がりを生かしてスムーズな連携が図られ、患者や利用者の次のサービスへの移行も安心だ。

■西の京病院 リハビリテーション科

理学療法士30人、作業療法士8人、言語聴覚士6人、アシスタント3人

総勢約50人の専門職がワンチームで連携プレー

整形班、心臓班、透析サルコペニア班に分かれ、各科医師の診断とリハビリテーション科専任医の診察・指示の下、多職種と密な連携を取り専門的なリハビリを実践。
透析サルコペニア班では、運動の継続的な実施のため、透析中の運動療法などを行い、下肢の筋力強化や柔軟性の改善を図っています。

一人の患者に対し、全員が情報を共有し、連携した治療・訓練を実施しています。
患者一人ひとりの身体的精神的状況に沿ったメニュー、多種多様な機器・設備も利用しながらマンツーマンで

■西の京訪問看護ステーションかがやき

理学療法士3人、作業療法士1人、言語聴覚士1人

訪問リハビリで自律(自分で決定する)支援

日に5~6件、脳血管障害、難病・整形・内部疾患、認知症など多種多様な利用者や家族に様々な在宅サービスを提供。予防期~終末期まで本人や家族の意思・ライフスタイルを尊重し、主体的で充実した在宅生活を目指し、その方法を共に考え実践しています。

■介護老人保健施設ロイヤルフェニックス

理学療法士16人、作業療法士5人、言語聴覚士2人、アシスタント1人

退院後のリハビリを継続するための中間施設

一定期間の入所や通所で、在宅での生活復帰を目指すリハビリを実施。
個々の生活を理解し、生活動作の改善や他者との交流、余暇活動などの関わりと、それらを継続していくための提案を行っています。

筋力や持久力強化を図るレッドコードやマシン機器の設置、システムキッチンや和室など実際の家屋を想定した生活リハや、園芸テラス・畑などでの活動も。

■メビウスまほろばデイサービスセンター

理学療法士 1人

サ高住に併設、入居者・近隣の方が利用

理学療法士が在籍しており、退院や退所後の生活をサポート。
少しでも自立した生活ができる様、個別評価を行い個々に合った運動プランで、生活機能の維持改善や生活環境の助言をする。
また、デイの特徴としては、「まほろば学園」という授業スタイルのレクを提供。楽しみながら脳の活性化も図っています。

整形外科部長・人工関節センター長・リハビリテーションセンター長

内藤 浩平 医師

脳血管障害・運動器疾患障害・呼吸器障害の方々の治療を行っていますが、障害名は同じでも個々の身体状況と必要な動作は異なるので、一人ひとりに即した療法を、医師・看護師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士らが、センター全体で把握しチームプレーで提供しています。

リハビリテーション科 技士長(理学療法士)

明道 知巳 理学療法士

リハビリや運動に欠かせないモチベーション(意欲)を持続するためには達成感が大切です。そのために、運動がうまくできたことや運動の効果を実感(成功体験)してもらえるように声掛けしています。また一緒に運動する仲間を作ることで楽しく続けられると思います。

■問い合わせ/患者支援センター TEL.0742-35-2219
■取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1
https://www.nishinokyo.or.jp/

基本情報 Basic Information
西の京病院/にしのきょうびょういん
戻る