メディカル最前線vol.38 西の京病院 血管外科センター メディカル最前線 2021.7.7 みょ 【血管外科センター】 下肢静脈瘤の最新治療、保険適用・日帰り手術 足の血管が青く浮き出たり、こぶ状になったりする「下肢静脈瘤」。その下肢静脈瘤に特化した治療で国内トップクラスの手術実績を誇り、医療関係者の見学も多い西の京病院・血管外科センターは、今春から南隣の『メディカルプラザ薬師西の京』へ拡大移転。下肢静脈瘤治療のエキスパート、今井崇裕センター長に話を伺った。 ロビー 下肢静脈瘤とは 足の血液を心臓に戻す働きをしている静脈。ふくらはぎの筋肉によるポンプ作用と、血液の逆流防止弁による働きが大きいが、その筋肉が弱かったり弁が壊れたりすると血液の逆流や滞留が起こり、静脈血管が太くなって屈曲し、こぶ状になっていく。見た目はもちろん、こむら返りも多発し、重症化すると色素沈着や潰瘍に至ることもある。 足にこんな症状が ある方は注意! 血管が浮き出て見える むくむ・痛む・だるい・ 重い・疲れやすい 熱感・つる(こむら返り) かゆい、湿疹や黒ずみがある 日帰り手術など最新治療でむくみや痛みから解放! 綿密なエコー検査と症状や悩みを確認した上で診断、最新の治療機器を使い分け最適な施術を選択する。いずれも30分以内の施術で日帰り治療も可能だ。 ハイクオリティーな設備・空間でトップレベルの診療 ■圧迫療法個々に適した強さの弾性ストッキングでむくみを解消■硬化療法非接触型静脈可視装置を用いて、くもの巣状静脈瘤に薬剤注入■血管内焼灼術原因血管をレーザーやラジオ波の熱で閉塞■グルー治療原因血管を薬剤で固める(約20分) 患者さんの症状、仕事内容や生活習慣、触診やエコー検査の上で診断、最適な治療法を決めます。 弾性ストッキングを産学医で共同開発! 弾性ストッキング 同院では、県内の靴下製造企業と畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科と協働し、機能性・デザイン性共に優れた弾性ストッキング「ASHIKA」を開発した。 血管外科センター長 今井 崇裕 医師 【専門】 脈管専門医、リンパ浮腫療法士、血管内レーザー焼灼術指導・実施医、弾性ストッキングコンダクター 国内外の学会発表や講演会、他の医療機関からの見学などでも活躍中。「毎年千件近くの下肢静脈瘤治療を行っています。早期であるほど、治療の選択肢が多く早く改善できます。深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)やリンパ浮腫等も我慢しないで気軽にご相談ください。 ■問い合わせ/患者支援センター TEL.0742-35-2219■取材協力/医療法人康仁会 西の京病院 TEL.0742-35-1122(メディカルプラザ薬師西の京事務局)奈良市六条町102-1https://www.nishinokyo.or.jp/