〈奈良市〉伝統を重んじながらも若い感性で創意工夫を凝らした創作料理(割烹 花穂) 2024.9.2 やーさん JR奈良駅から徒歩で約8分(近鉄奈良駅からは20分余り)、奈良トヨタの裏手にあたる一角の奥まったところにひっそりと。2024年7月末に、「割烹 花穂」がオープンしました。 JR奈良駅から徒歩で約8分(近鉄奈良駅からは20分余り)、奈良トヨタの裏手にあたる一角の奥まったところにひっそりと。2024年7月末に、「割烹 花穂」がオープンしました。 オーナー自らが設計し、知縁の宮大工に仕上げてもらったという空間は、6人がゆったり座れる一枚板カウンターに、柱や間仕切り等も木の部分は全て檜。 グループでも使いやすい半個室は4人用×2卓,6人用1卓、間仕切りを開け放てば14人の団体でもOK。割烹らしい直線使いのスッキリ感に椅子の背などの丸みでほっこり感が漂います。 “日本料理の五法+創意工夫の料理”幅広い層に割烹料理の愉しみを伝えたい 店主の川本健太さんは28歳、料理長の栗山遼平さんは33歳。「その若さで独立⁉」とまず驚きましたが、店主は奈良の有名ホテルの和食部で7年、北新地の割烹で3年の修業を積んでいるとのこと。料理長も同じホテル出身。ついでながら、接客担当の店主夫人もその名ホテル出身です。 店名「花穂」は、その奈良を代表するホテルのレストラン名の1字「花」をいただき、実るという意の「穂」を合わせた音読みで「KASUI」。 店主は有名ホテルで働きながら、開業資金のために新聞屋でのバイトのダブルワークで頑張ったとのこと。板場の下働き中からの様々な経験が血となり肉となった様子で、歳は関係ないなと思いました。 とはいえ料理にはその若さを思い切り出します。「和食は“引き算”の料理。調味料で味の“足し算”をする洋食と違って、シンプルな味付けで素材の旨みを引き出し、素材本来の味を楽しむものです。でも僕らは、その基本は大事にしながら、現代の感性をプラスした料理で、和食にあまりなじみがないという若い人にも和食のおいしさを味わっていただきたいんです」と話します。 その熱い思いが伝わるのか、開業4か月の間に、近隣地区にはリピーターさんも増え、SNSで情報を得たという若者から中年層のお客さんも増えているとのことです。 料理は基本、会席コース。先付け、椀物、造り、メイン『大和牛や黒毛和牛のステーキ』、焼き物、煮物など、食材それぞれの魅力を最大限に引き出しつつ、「想像を超えた盛り付けや味わいに舌鼓を打ってもらいたい」と話します。「得意分野は?」と伺うと「何でも得意ですが、強いて言えば焼き物でしょうか。焼き物はあまり好まれないお客様にもおいしいと言っていただけています」と。 奈良の地酒はもとより、おいしいものは全国から奈良では珍しいビール「SORACHI」も 日本清酒発祥の地・奈良。自然豊かな奈良には各地にその土地の恵みの伏流水などで仕込んだ銘酒蔵があります。その数ある奈良の地酒の中からオーナーが自ら選び抜いたものを取り揃えています。 それとは別に高知の「酔鯨」など他府県の人気酒も置きます。ビールはサッポロ「SORACHI 1984」も。「奈良ではまだ珍しいのと、ヒノキとレモングラスの香りが、檜づくりの店とマッチングするかと」とのことです。 料理に合わせたいお酒は、その都度気軽に尋ねてみて。季節によっては、単品料理も提供されるとのことです。相乗効果を醸すお酒とのマリアージュを楽しませてもらえそうですね。 【MENU】 ミニ会席 6,600円 花穂会席 9,900円 旨みの極み会席 13,200円 SORACHIビール 700円