〈伊賀市〉小さな修繕もお任せあれ!左官出身のマルチプレーヤー『有限会社 水江工房』 伊賀もん 2024.8.27 鮎 季節料理 和心(名張市) 小さな修繕もお任せあれ!左官出身のマルチプレーヤー 『有限会社 水江工房』 上野城下町の西南・木興町で、企画から施工まで、建設工事の全般を担う有限会社水江工房。2004年の設立から本年で創業20年を迎える。代表を務めるのは水江賢治さん。建築系の高校を卒業後、左官業を営む父の下で修業を積み、26歳の頃に独立した。 1級左官技能士をはじめ、土木施工管理技士や建築施工管理技士など建築に関わる様々な国家資格を取得しており、行政や企業・法人の大規模な工事から一般住宅の設備修繕まで幅広く受けている。過去には天災によって崩れた上野城の城壁修理にも職人として参加したそう。 しっかりと丈夫で強く、見た目もきれいな仕上がりになるよう心がけることはもちろん、依頼者とのコミュニケーションを大事にしているという。「企画設計の段階だけでなく、作業中も現場での経過を見てもらいながら、時間の許す限り意見交換を行っています。細かくやり取りすることでより鮮明に依頼者の意図を汲み取り、ニーズにきっちり応えることができます」 伊賀焼と本物の竹を埋め込み、立体的で斬新な壁面に ある住宅で庭造りの依頼があった際は、依頼者の“人が集まる庭にしたい”という言葉から当初の設計にはなかった東屋の設置を提案。完成後は通りかかった人も「素敵なお庭ですね」と立ち寄るようになり、自然と人が集まる庭になったと喜んでもらえたそうだ。 “生涯現役”を掲げ、80歳になっても現場に立ち続けることが目標と語る水江さん。日々の健康維持・体力づくりのためにランニングに取り組んでいるとのこと。余談だが、46歳となった今も体力は向上しているようで、昨年5kmの部で出場した伊賀上野シティマラソンでは1kmあたりのタイムが高校生の時よりも速くなっていたのだとか。 これからについては「生まれ育った地元・伊賀に恩返しできるように、建築の仕事を通じて地域に貢献していけたら」と話す。対話を重視し、丁寧な仕事で地域に愛される建築屋を目指す。 水江さんが手がけた庭