1月-January-お正月のおもてなし 美しいおもてなし 2022.12.27 みょ 美しいおもてなし 1月-January- 雑誌に載っている美しいテーブルコーディネート、憧れますね。 見た目が美しく簡単に出来るしつらえを、テーブルコーディネーターの廣江佳子先生(クッキングアトリエ主宰)にご紹介していただきます。少し手を加えるだけで、すてきな食卓に早変わり。演出と料理のおもてなしを楽しんで学びましょう! お正月に 一年の始まりを祝うお正月、お正月に食べる雑煮は武士の習慣の名残で『式三献」の初献の肴が雑煮でした。それがお正月の肴として伝えられ、おとそを飲んで雑煮を食べる約束事になりました。 おせち料理には新年を祝う三品の「祝い肴」、お酒のつまみになる「口取り」、焼き物、煮物、酢の物の5種類が入り、正式には5段の重箱を使い、5段目は「福を詰める」場所で空箱にしておきます。 一(壱)の重には祝い肴と口取り、二(弐)の重には焼き物、三(参)の重には煮物、四(与)の重には酢の物となります。現在はおせち料理も多様化しているようです。 三品の祝い肴の、数の子には子孫繁栄、黒豆には不老長寿、田作り(ごまめ)には豊作、との願いが込められています。 今回この三品を重箱の蓋に、重箱には残りの品を一人分ずつ盛り付けてのおもてなしです。 1月のおもてなしメニュー 《材料全て作りやすい分量》 (A)カブの酢の物 ①カブ白、赤各1個を皮をむき薄くスライスして塩を振る。②しんなりしたら水気を絞って昆布甘酢(便利酢) を各大さじ1で味を付ける。③花のように盛り付け、ゆで卵の黄身少々を裏ごした物を中央に散らす。 (B)田作り(ごまめ) ①ごまめ50g、クルミ50gをフライパンで煎る。②❶をフライパンから取り出し、フライパンに砂糖大さじ3、酒、醤油各大さじ1.5を入れて泡が出るまで煮立てる。③取り出したごまめとクルミを❷入れて味を絡め、クッキングペーパーの上に広げて冷ます。 (C)白菜のスモークサーモン巻き 白菜の白い所を小さなひと口大に切り、スモークサーモンで巻く。 (D)かまぼこのウサギ かまぼこの上部を1.5mmぐらいの厚みで全体の2/3ぐらいまで切り込みを入れ、中央を切って耳のように丸める。目は竹串に食紅を付けて描く。 (E)かずの子 ①水1000ccに塩小さじ1を入れた中に数の子250gを3〜4時間つけて取り出す。②新しい塩水を作り、浸けることを3回繰り返して塩抜きする。③水の中で薄皮をむく。④保存袋に200ccの水と麺つゆ(ストレート)大さじ4を入れた中に入れ半日置く。 (F)黒豆 ①鍋に400ccの湯を入れ、砂糖150g、醤油大さじ2、塩小さじ1/2、黒豆300gとティーバッグに入れたサビ釘を一緒に5時間ほど浸けて置く。②落し蓋をして火にかけ、中火で煮立ったらアクを取る。③水50ccを入れ、再度煮立ったら水50ccを入れ、あとは弱火で5時間ほど煮汁がヒタヒタになるぐらいまで煮る。 鯛の塩焼き 鯛は腸と鱗を取り塩をして背びれと尾は焦げないようにホイルを巻き焼く。 ◆イカの松笠焼き ①イカに松笠状に切れ目を入れて焼く。②途中で砂糖、醤油各大さじ1を合わせたタレをハケで塗る。③焼き上がってから食べやすい大きさに切る。 ◆梅花人参 ①人参2本を梅の形に切りサッと下ゆでする。②鍋に出汁200ccと砂糖大さじ1、醤油小さじ1、塩小さじ1/2とともに入れやわらかくなるまで煮る。 ◆椎茸の甘煮 ①椎茸10枚をぬるま湯で戻し、十字の切れ目を入れる。②戻し汁に砂糖大さじ3、醤油大さじ2、みりん大さじ1で汁気がなくなるまで煮る。 ◆エビの旨煮 ①有頭エビ10尾のワタを竹串で取り出す。②砂糖、醤油各大さじ1、酒大さじ2を煮立てた中に入れ3分ほど煮る。 ◆蛸とイクラの柚子詰め ①柚子の上部を切り中身をくり抜く。②食べやすい大きさに切ったゆで蛸に柚子の汁を絞りかける。③くり抜いた柚子の中に入れ上にいくらをのせる。 ◆酢レンコン ①レンコン400gの皮をむき、8mm幅に切って酢水に浸ける。②出汁100cc、砂糖、酢各大さじ4、醤油小さじ1、塩小さじ1/2で煮る。 ◆鶏満月 ①ゆで卵2個はミキサーにかけ海苔1/2枚で巻く。②鶏ひき肉200gに卵白1/2個分、みりん大さじ1、砂糖、醤油、片栗粉各小さじ2を混ぜ、ラップの上に広げ、❶をのせ円筒状に丸めラップごと蒸し器で10分ほど蒸す。ラップを外し、同量の砂糖、酒、みりん、醤油を煮立てた中に入れて転がして味をつける。 ◆鮭の昆布巻き ①昆布2枚の汚れを落とし水で戻しておく。②鮭一切を中心に置いて、巻きかんぴょうで所々結ぶ。③昆布の浸け汁をヒタヒタになるように入れ、沸騰したら、砂糖、酒、みりん、醤油各大さじ2を入れて煮る。④再度沸騰したら落し蓋をして煮汁が少なくなるまでゆっくりと煮含める。 ◆さつま芋と栗のケーキ ①さつま芋1kgを皮をむき適当な大きさに切って水に浸けてアクを取り、やわらかくゆでる。②熱いうちに砂糖100gと、有塩バター20gを入れてマッシュし、火にかけて練る。③半量に抹茶小さじ2を混ぜて、型に抹茶生地、さつま芋生地の順に入れてしっかりと押し固める。④食べやすい大きさに切って、上に甘露煮の栗を飾る。 Profile 廣江 佳子 Yoshiko Hiroe クッキングアトリエ主宰 2005年OAP帝国ホテル賞 2006年、2007年家庭画報優秀賞 2009年東京ドーム東京都知事賞、優秀賞 クッキングアトリエ 奈良市学園前 近鉄富雄駅から徒歩10分TEL 0742-51-1742Mail hiroe-r@kcn.ne.jpHP http://www1.kcn.ne.jp/~hiroe-r/ 【教 室】 男女合わせて少人数制 3,000円〜(材料費込) 月〜日曜 午前・午後開催