二十四節気|立秋

二十四節気でめぐる奈良の風景

「奈良ごよみ NARA-GOYOMI

悠久の歴史と文化が息づく古都・奈良では、1年を通じて変化に富む自然の風景、長い歴史文化に基づく数多くの祭礼や行事、旬の食材に恵まれています。そんな四季折々の「奈良」を二十四節気ごとにご紹介いたします。

古代中国でつくられた季節の区分法で、太陽の動きにあわせて1年を24に分けたもの(一つの節気は15日程度)。季節の訪れをひと足先に察知することができ、天候によって左右される農作業の指針として今でも使われています。
そして、二十四節気をさらに3等分し、季節の風物を表したものが「七十二候」。
それぞれに美しい名前が付けられており、四季よりも細かな季節を文字でも楽しみ、感じることができるのです♪
(今では新暦(太陽暦)が使われているので、現代の四季と二十四節気による四季には少しずれがあります)

二十四節気

立秋りっしゅう

8月7日~8月21日頃

「二十四節気」の13番目の節気。立春から半年が経ち、暦の上では、立秋から立冬の前の日までが秋となります。また、「立秋」までは「暑中見舞い」、「立秋」の翌日からは「残暑見舞い」となります。
七十二候:第37候

涼風至
(すずかぜいたる)

8月7日~8月11日頃

立秋を過ぎ、涼しい風が吹き始める頃となりました。まだ残暑は厳しいものの、日が落ちると草むらから虫たちの涼しげな音色が聞こえて、季節の移ろいが感じられます。真夏日や熱帯夜が続き、今が一番暑いですが、季節は少しずつ変わり始めています。
photo:「鹿」(奈良市) © 澤戢三
七十二候:第38候

寒蝉鳴
(ひぐらしなく)

8月12日~8月16日頃

ヒグラシは秋の季語ですが夏蝉です。カナカナカナという鳴き声はどこかもの悲しく、夏の終わりを告げるかのようです。「日暮らし」という名前の通り、暑い日中が得意でなく、少し気温が下がった日の出前や日没後に鳴き出します。この鳴き声が聞こえると、夏の暑い夜にどこか涼しさを感じます。
photo:「上野公園のひまわり」(五條市)© 漆間祐晃
七十二候:第39候

蒙霧升降
(ふかききりまとう)

8月17日~8月21日頃

「蒙霧」とは、纏わりつくように立ち込める濃い霧。高温多湿の夏の大地が冷やされ、地上や水辺からもうもうと深く濃い霧が立ち込める様子を表しています。残暑の厳しさはありますが、朝夕はひんやりとした空気が心地よく感じられます。なお、「霧」という言葉は秋の季語です。
photo:「村雨 」(宇陀市) © 髙見恭子

春分の奈良

旬情報

奈良の桜スポット

平群町の福貴畑地区、斜面一面に桃、紅白モクレン、レンギョウ、サンシュユ、ボケ、ツバキ、桜など、春の花が咲き乱れます。
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