〈伊賀市〉格闘技で伊賀を盛り上げたい! 伊賀もん 2023.7.26 鮎 格闘技で伊賀を盛り上げたい! 元プロボクサーの挑戦 『KOKUBUJUKU』 代表 岩城 健人さん 伊賀市で13年活動する格闘技団体「黒武塾」。その拠点となる格闘技ジムが本年4月、上野城のお膝元、丸之内にオープンした。 3階建てビルをリノベーションしたジムは黒を基調とした和モダンテイストな空間。1階にはサンドバッグや、スパーリングなどができるリングを配備。2階はフィットネスをメインに様々なトレーニング器具が並ぶ。上野城の天守が目の前に広がる最高の景色の中で汗を流せるのが魅力だ。 代表を務めるのは岩城健人さん。小学生の頃に空手を始めて以来、ボクシングやキックボクシングと格闘技の世界に身を置き、プロボクサーとしても活動した人物だ。 「格闘技を通じて、体の強さはもちろん、精神力の強さ、人としての本当の強さを学びました。私を成長させてくれた格闘技や周りの人々への感謝を込めて自身の経験を生まれ育った伊賀市の活性化に役立てたい。そういう思いでジムを立ち上げました」 現在は伊賀・名張地域在住の人を中心に小学生から60代まで多くの人が入会している。立ち上げ当初はほとんど男性だったが、今では女性の入会者も増え男女比は6対4ほどだという。 「子どもたちには心身共に強く健全に育ってほしいという思いがあり、生活態度や礼儀など、時には厳しく接しながら精神面での成長を促しています。一方で大人の方は日々の生活や仕事で溜まったストレスの発散に来られる方も多く、少しでも非日常な時間を過ごせるよう心がけています。ハードな運動をしているはずなのに、皆さん元気になって帰っていかれますよ」 座右の銘は『攻撃は最大の防御』。守りに入るよりもどんどん攻めの姿勢で挑戦することが大事だと話す。 「“伊賀で格闘技ジムは厳しいのでは?”と言われることもありましたが、一度決めたからには本気で挑む。その情熱があれば必ず実現できると思います。とにかくまず1年やりきって地域から信用されるジムになれば」と岩城さん。 「ゆくゆくは地域を巻き込んで、町の風物詩のように盛り上がる格闘技イベントを開けたらいいですね」と野心をのぞかせた。