
障がいのある方とともに未来を明るくする
御所市と大淀町で洋食レストランなど5店舗の飲食店の運営を行う株式会社自立カンパニー。同社では障がいのある人の就労継続支援を行っており、調理や接客などの運営は支援員のサポートの下、全て障がいのある人が行っている。支援アドバイザーとして新たな挑戦を続ける、吉田淳志さんに話を聞いた。
株式会社
『自立カンパニー』
オーナーシェフ 吉田 淳志さん


① 吉田シェフの人生を変えた障がい者福祉との出合い
製菓専門学校を卒業後、19歳で五條市に洋菓子店「そらのくも」をオープンさせた吉田淳志さん。障がい者福祉との出合いは21歳の時に就労支援を行う事業所からの依頼で、お菓子作りの技術指導にボランティアで行ったことがきっかけだ。「障がいのある人の作業に取り組む姿勢に驚き可能性を感じました」と吉田さん。
当時は自立支援法へと福祉制度が変わるタイミングで、様々な事業所から技術指導の依頼を受けた。多くの施設と関わるうちに、自身も障がい者支援により深く取り組みたくなった。また、ビジネスの面では多くの疑問を感じた。「豪華な設備を十分に活用できておらず、何よりビジネスとして運営に積極性を感じられなかった。支援のあり方についても障がいの方の可能性を引き出す支援になっていないのでは? と疑問に感じて、自分で自立につながる施設を作りたいと思うようになりました」
自然の里レストランオープン
2011年、御所市に「自然の里レストラン」をオープンさせた。店を軌道に乗せてから、2014年から就労継続支援B型事業所として支援活動をスタート。現在は洋食レストランをはじめ和食や中華、製パン、ハンバーガーと様々な業態を展開する。
④ 吉田シェフが考える障がい者との未来
吉田さんは現在、訪問看護事業の理事を務め、障がい者支援アドバイザー、ボランティアコンサルティングなどの支援活動を行っている。ボランティアコンサルティングによって、同じ志を持った仲間も増えてきている。「仲間と共に障がいのある人の『理解・肯定・信頼』をより進めていき、これまでの障がい者支援のロジックを発展させる形で、障がいのある方とともに未来を明るくしたい」
\ 新しい挑戦!/
南和エリア初のオーダーバイキング店がオープン
南和エリア初の
オーダーバイキング店がオープン
オーダーバイキング店がオープン
開業10年目を迎えた今年、レストラン事業の集大成として、同エリア初のオーダーバイキングをオープンした。和洋中の料理に加え、スイーツなど約40種を提供し話題を呼んでいる。
支援面では長年経験を積んだメンバーが調理を行い、他ジャンル料理を調理することで自炊能力を高め自分で生きる力を養っている。

洋食屋が作った。一本うなぎオムライス!
洋食屋が作った。
一本うなぎオムライス!
一本うなぎオムライス!
今年は土用の丑のうなぎ弁当を販売。また、自然の里レストラン御所店では、うなぎ一本を贅沢にトッピングしたオムライスが登場した。うなぎの頭とタレで甘辛く炊き込んだご飯を、奈良漬入りの卵焼きでふんわりと包んだ一品。シックな店内でオシャレにうなぎを楽しんで♪





