特別展「万葉歌から生まれた美の世界-杉岡華邨の書を中心に-」
このたび、奈良県立万葉文化館では、特別展「万葉歌から生まれた美の世界―杉岡華邨の書を中心に―」を開催いたします。
奈良県吉野郡下北山村出身の杉岡華邨(1913-2012)は「かな書」の第一人者であり、平成12年(2000)には文化勲章を受章しています。
令和5年(2023)は華邨の生誕110年にあたり、これを機に開催する本展は、奈良市杉岡華邨書道美術館に所蔵されている華邨の書と、それに関連する万葉文化館所蔵の「万葉日本画」をあわせて展示し、書と絵画で『万葉集』の情緒豊かな世界を紹介するものです。華邨は書の題材として万葉歌をたびたびとりあげており、代表作のなかにも『万葉集』をテーマにした作品が数多くあります。また、日本画家の中路融人との合作「万葉の花」「最上川」や、絶筆となった「近江京感傷」などの代表作を展示し、華邨が貫いた書の道を振り返ります。
その他、万葉文化館のコレクションから平安~室町時代に写された古筆切や江戸時代の写本など貴重な資料も展示し、『万葉集』が生みだした美の豊かさを紹介します。
【主 催】 奈良県立万葉文化館
【協 力】 奈良市・杉岡華邨書道美術館、下北山村教育委員会