〈天理市〉世界の珍しい文物 約30万点が奈良に集合!『天理大学附属天理参考館』 2023.7.13 鮎 奈良県天理市にある『天理大学附属天理参考館』は、海外へ天理教を布教する人々が諸外国の生活習慣や歴史などの知識を深めるために1930年に創設された施設です。 千鳥破風を用いた屋根に、高欄のついた外回廊、窓枠や格子に施された朱色がアクセントになった個性あふれる「おやさとやかた」の一部が博物館になっています。 \デデドン!/ 展示室の入り口でお出迎えしてくれるのは巨大な顔。約3000年前に栄えたエジプト最古の文明「オルメカ文明」を代表するオルメカ石頭像(サン・ロレンソ1号)のレプリカです。 入る前から我々を圧倒してくる展示物。中には何が展示されているのかワクワクです…! 世界の生活文化ゾーン 現在天理参考館に所蔵される品はなんと約30万点! 1階と2階は「世界の生活文化」がテーマで、1階にはアジア・太平洋地域を中心に民族衣装や民間信仰、生活道具の資料が展示されています。 『ゴールデンカムイ』が好きな人は必見です こちらはパプアニューギニアに伝わる精霊像。パプアニューギニアでは自然界にさまざまな精霊がいると考えられ、人々は畏怖の対象として信仰するとともに、像を作り祀ることでその偉大な力を授かろうとしたそうです。 どこか人間離れした姿に精霊としての畏敬の念を感じますね バリ島のお面。個人的には一番かっこいいお面と思っているので一枚撮ってきました(笑) ちなみに館内は撮影可能です。一方でフラッシュ撮影、三脚の使用、動画撮影は禁止されているので注意しましょう! 2階では南北アメリカへ移住し、現地で布教活動を行った天理教信者の暮らしのようすが分かる展示と、日本国内の庶民のくらし、くらしの中の交通の展示があります。 絵馬をはじめとする庶民が祈りを捧げた奉納品や婚礼衣装、農耕器具などの大型民具もフロア狭しと展示されていました。実物展示はより学べることが多いです! 世界の考古美術ゾーン 3階にあがれば「世界の考古美術」ゾーン。日本、朝鮮半島、中国、オリエントと4つのコーナーに分けて展示されています。 入り口の真正面に埴輪!かわいい~♪ 展示室の前には天理市を代表する縄文~近世まで続く複合遺跡「布留遺跡」の出土品展示もあります。写真は古墳時代の祭場を再現しています。 天理教という宗教団体の博物館とあってか、生活文化の中でもとりわけ「信仰」にスポットを当てた展示が多くありました。 2023年9月4日まで企画展「インドのヒンドゥー世界」も開催されているのでぜひお立ち寄りください♪ [関連記事] 第93回企画展「インドのヒンドゥー世界」 2023年7月12日(水)~9月4日(月) 詳細を見る≫