奈良市出身のギタリスト谷本正夫さん 14年間続ける震災復興コンサート

「あの震災を風化させたくない」
約14年間で350回近くのチャリティーコンサートを開催

奈良市出身、クラシックギター演奏家の谷本正夫さん(77)は、東日本大震災から約14年たった現在でも、年間約30回近くの復興支援コンサートを全国各地で行っています。2024年からは能登半島地震の被災地支援も加わり、いっそう精力的に活動を続けています。

2011年の東日本大震災発生後の翌月に物資を届けに被災地を訪れた谷本さん。惨状に衝撃を受け「自分に出来ることはないか?」と、震災2か月後から被災地支援の寄付を募るチャリティーコンサートをスタート。

これまでに滋賀県、奈良県、福井県のほかニューヨーク、韓国など約14年間で、350回近くのコンサートを開催してきました(2025年1月現在)。

コンサートの収益金は、環境保全に取り組む宮城県気仙沼市のNPO法人「森は海の恋人」と、建物が地震で損壊した石川県輪島市の日本キリスト教団「輪島教会」へと寄付され、半年に1回、谷本さん自ら被災地を訪れて、上記団体に支援金を直接手渡しています。

奈良教会でのコンサート風景

コンサートの演目は、スペイン民族音楽、映画音楽、日本のなつかしの歌など約10曲。すべてギター1本の調べで聴かせてくれます。

中には、超絶技巧で有名なフラメンコギタリストの革命児『パコ・デ・ルシア』のリズムも。これまで弾けなかった難しい曲にあえて挑戦することで、被災者の思いに少しでも寄り添いたい…と、5~7時間の弾き込みを今も毎日続けています。

またコンサートでは、ギター演奏の他に、被災地のリアルな復興状況や現地の生の声を、谷本さんの言葉で語ってくれます。

谷本さんを突き動かす想いはただ一つ「あの震災を風化させてほしくない」――。谷本さんのギターを聞いてみたい方、活動を応援されたい方、ぜひご参加されてはいかがでしょう。

【TEL】 080-3850-3498(ふれあいアートスクール 谷本)

=コンサート曲の抜粋=
・禁じられた遊び(スペイン民謡)
・アストゥリアス(I.アルベニス)
・ゴヤの美女(E.グラナドス)
・大聖堂(A.バリオス)
・粉屋のおどり(ファリャ)  ほか
・映画音楽 日本のうた

コンサートのパンフレットは、すべて谷本さんの奥様によるデザイン
谷本正夫さん
 1947年奈良市生まれ、滋賀県高島市在住のクラシックギター演奏家。高島市に本拠地を移す前は、奈良県内でギター教室を主宰。滋賀県高島市、大津市、京都市での教室活動とともに、年間30回もの震災支援コンサートを行う。

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