涼しげで清涼感あふれる奈良のスズラン名所〈２スポット〉
5〜6月はすずらんの季節。奈良県内には、奈良市と宇陀市の２か所で野生のスズランが楽しめます。
白い鈴のような可愛らしい花が特徴で、花や根っこに強い毒性を持っていることでも有名ですが、スズランには「幸福の再来」「希望・純愛」といったすてきな花言葉もあるんです。
また、スズランは別名「君影草」ともいうそうで、葉っぱの影に隠れて咲く花が、男性のそばに隠れて寄り添う日本古来の女性の姿に見立てたものだそう。
そんな奥ゆかしい初夏の花をぜひ見に行ってみてください♫
１.吐山（はやま）スズラン群落
奈良市都祁吐山町に自生している貴重な群落として、昭和5年に「国指定 天然記念物」に指定。
この辺りの地は、榛原と針ICを結ぶ国道369号線の峠に位置し、海抜500mほどと夏季でも冷涼であることから、すずらんの生育に適しています。かつては、峠一帯がすずらんの群生地であったことから「香酔峠（こうずいとうげ）」との呼び名でも知られています。
２.向渕（むこうぢ）スズラン群落
奈良県宇陀市室生向渕（むこうぢ）にある「向渕スズラン群落」は、宇陀市の花にもなっている、二ホンスズランの自生地として国の天然記念物に指定されています。
園芸用として一般的に知られるドイツスズランと違って、二ホンスズランは葉に隠れて咲くのが特長。花の様子は見えにくいですが、柵の付近に咲いているものは鑑賞を楽しむことができます。
