〈奈良市〉狭川九頭神社の例大祭 4年ぶりに開催 2023.10.4 やーさん 竜神九頭の神に五穀豊穣を祈る祭り4年ぶりの奉納神事(10/8・9) 京都府笠置町に近い奈良県北東部の山間に位置する、奈良市下狭川町の九頭神社(辻孝宮司)では、来る10月8日(日)・9日(月・祝) に例大祭が行われます。 これまで例大祭では、室町時代から400年も続く神事芸能が伝承されておりましたが、コロナ禍で3年間中断されていました。今年は4年ぶりの開催となります。 九頭神社は木津川水系の狭川沿いに鎮座します。室町時代末期の創建とされ、「九頭神は竜神で、水を恵み水の被害から里を守る水神であり、また農業の神として祀られた」と伝わります。 御祭神は、天手力男命(アメノタヂカラヲノミコト)で、天岩戸神話に登場する力の神であり、里人からは産土の神・鎮守神として、また氏神さまとして信仰されてきました。 室町時代から続く素朴な所作の舞を奉納 例大祭当日は、九頭神社拝殿での神事後、翁舞が舞われ、その後同神社から900m北の御旅所・田部神社へ渡御が行われます。 渡御は、神名旗を先頭に、猿田彦命、稚児代表、神輿、太刀と御幣、甲冑、御幣、神籬、御幣、梓櫃、宮司、敬神講、氏子が続きます。 御旅所では、神事と並行して「バタランバタラン」、「ピッピラ」が演じられます。御旅所での神事芸能が終わると九頭神社へ還御します。 九頭神社下の鳥居や境内で素朴な神事芸能が続きます。「バタランバタラン」、「ピッピラ」、「鼓拝(コハイ)」、「太刀拝(タチハイ)」・「相撲(スモウ)」など、ユーモラスにも見える所作の舞が古式にのっとって演じ奉納されます。