2021.3.22 鮎 【吉野山】塔尾山 如意輪寺 ●とうのおさん にょいりんじ 後醍醐天皇を守る、南朝勅願の寺院 延喜年間に日蔵道賢の開基と伝えられ、もとは金峯山寺の搭頭寺院の一つであった。江戸時代初めには荒廃したが、1650年(慶安3)に鉄牛が本堂を修理し、現在に至る。後醍醐天皇の勅願寺で、如意輪観音を本尊としている。寺宝の重要文化財、木造厨子入蔵王権現立像は役小角の作と伝えるが、鎌倉時代の運慶の一派である源慶の作であることがわかっている。80cmほどの小さなものだが、髪を逆立て激しい憤怒の相を見せる写実性に富んだ傑作である。 【山号】塔尾山 【宗派】浄土宗 【本尊】如意輪観音菩薩