〈五條市〉おいしい卵でみんなを笑顔に!亡き父から受け継いだ『白鳳卵』/「さかもと養鶏」阪本 雅さん・ 未優さん 2024.11.18 鮎 奈良で活躍する“奈良もん” 今回は、五條からおいしい卵で笑顔を届ける「さかもと養鶏」の阪本 雅さんと未優さんをご紹介! 五條市にある「さかもと養鶏」。阪本雅さん・未優さん姉妹が営む養鶏場で「おいしいたまごは、健康な鶏から」をモットーに自社ブランド「白鳳卵」の生産・販売を行う。 さかもと養鶏 阪本 雅さん(左) 未優さん 同社は1964年に祖父が創業し父が後を継いでいた。姉妹はそれぞれ県外で働いていたが、父が病で倒れたことをきっかけに帰郷。2人で養鶏場を継いだ。父亡き後は、設備の更新など環境を整備し、現在は雅さんが経理・販売、未優さんが飼育管理を担当し、10人ほどのスタッフと1万4千羽の鶏と共に働いている。 白鳳卵は父が開発した赤卵で、臭みがなく、コクと甘みたっぷりの黄身が自慢。白身もおいしく、卵嫌いでも食べられると人気だ。鶏の健康状態を保つことがおいしい卵に繋がるという考えから、エサや水、空気を整え、体重も厳しく管理。徹底した健康管理の結果、奈良県鶏卵品評会で最優秀賞を受賞するなど高評価を得、ふるさと納税の返礼品にも選ばれている。 生卵だけでなくマヨネーズやプリンなど加工品開発にも力を入れ、その販路も直売所や道の駅、オンラインと拡大中。白鳳卵を使った料理が食べられる飲食店も増えている。 また直売所は年々規模を拡大し、2022年には自宅横に新設、昨年にはカフェも併設した。「父が遺した白鳳卵を多くの人に届けたい」という思いを胸に日々目まぐるしく事業を展開している。 昨年はカフェの開業に加えて、クラウドファンディングを活用して養鶏場の隣に遊び場を設けた。雅さん自身の妊娠・出産期に感じた思いや経験をもとに、お花畑や芝生スペース、ヤギのおうちなど、いろんな人が楽しめ、癒やしになり、笑顔があふれる空間を作った。 これからについて「奈良五條本店へ白鳳卵を楽しみに来てくれる人を増やしたい。また白鳳卵を全国へ届けたい」と雅さん。未優さんは「食育に繋がるような食体験も考えていきたい」と展望した。 たまご夏まつりの様子 [関連記事] 新鮮卵と卵スイーツを届ける無人カフェ『さかもと養鶏 一ッ橋出張所』 奈良県五條市の養鶏場「さかもと養鶏」が自家生産の鶏卵や卵を使ったスイーツを販売する無人カフェ『一ッ橋出張所』が重要伝統的建造物群保存地区・五條新町に2年間限定で出店… 詳細を見る≫