11月21日[木]

〈奈良市〉ディープで楽しい!まだ見ぬ奈良の魅力を届けます。/『合同会社 ちとせなら』岡下浩二さん

奈良で活躍する“奈良もん”
今回は、奈良の魅力を伝えるツアーを企画・実施している『合同会社 ちとせなら』の代表 岡下浩二さんをご紹介!

奈良公園や東大寺の大仏など数多くの名所を有する奈良県。一方でそんな定番スポットの陰に隠れた魅力も数多く存在する。

奈良市在住の岡下浩二さんが代表を務める合同会社ちとせならでは、“ディープで楽しい奈良旅”と銘打ち、まだ知られざる奈良の魅力を伝えるツアーを企画・実施している。

写真:平城宮跡 第二次大極殿/岡下さんのおすすめスポット。「平城京遷都の詔に『四禽図に叶い、三山鎮をなす』とあるように1300年前の昔から残る奈良を見渡せる眺めの良い場所です」
ツアーはいずれも20人程度の定員で日帰り、専門ガイドが同行し移動は徒歩か公共交通機関のみというもの。昨春の設立から60種類以上のツアーが催行されたが、そのどれもがニッチなテーマなのが特徴だ。
「仏師と行く仏像拝観」や「狛犬マニアと行く狛犬巡り」など名物ガイドによる人気シリーズも多く、加えて5千円〜1万円の料金で楽しめることや、イヤホンガイドで案内が受けられることも好評で、参加者の8割がリピーターであるなど県内を中心にじわじわとファンを増やしている。
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「作品の事例集を作ろうと博物館を訪ねた時、展示されていた秋篠寺の仏像に感動を覚えました。またその場に居合わせた学芸員の方には文化財が多い奈良の出身であることをとても羨ましがられました。奈良にいた時は気にも留めていなかったのでカルチャーショックでしたね」
この出来事をきっかけに仏像に魅了された岡下さんは奈良へUターン。同時期に平城遷都1300年祭が行われていたこともあり、昼は各地の神社仏閣の特別公開に足を運び、夜は通信制大学で美術史や宗教史などについて学ぶ日々を過ごした。
その後にやまとびと株式会社(桜井市)に入社。同社のカメラマン兼旅行部門の担当者として、奈良県民も楽しめるツアーの企画・運営を続ける中で「まだ知られていない奈良の魅力をもっと届けたい」と独立に至った。
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「企画する際には“ディープだけど、専門知識がなくても楽しめる”ことを大事にしています。深みにハマるきっかけとなるようなツアーを粛々と案内し続けることでのファン作り、また奈良に暮らす人が地域に誇りを持てるようにこれからも魅力を届けていきたいです」と岡下さん。

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