【ならふしぎ】畑にポツンと供養塔、主は武田信玄の重臣!?(安堵町)

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畑にポツンと供養塔、主は武田信玄の重臣!?

安堵町窪田の畑の中にポツンと建つ1基の五輪塔。「馬場塚」と呼ばれるこの塔は、戦国時代の武将・馬場美濃守信房(信春)の供養塔といわれています。

信房は甲斐国(山梨県)の武田家の家臣で、信虎・信玄・勝頼の三代にわたって仕えた人物。武田四天王の一人に数えられ、あまたの戦で一度も負傷しなかった伝説から「不死身の鬼美濃」とも恐れられました。

塔の地輪には、武田家三代に仕え、戦功をあげて改名したことや、長篠の戦い(1575年)で10倍以上の敵と戦い討死したことなど、経歴を伝えた銘文が彫られ、中には改名前の敬礼司(教来石)氏勝の名も刻まれています。
しかし、信房自身に奈良との関わりはなく、信房のあとを継いだ信久が大和に落ち延び、塚を築いたという説や、長篠の戦いに鉄砲隊を派遣していた筒井家の家臣が武田家の関係者を連れ帰ったことに由来する説がありますが、確かなことはわかっていません。なぜここに供養塔があるのか、皆さんはどう推測しますか?
所・生駒郡安堵町窪田310(Pなし)

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