11月21日[木]

〈奈良市〉これ全部手作り!? 奈良が誇る伝統工芸の技にふれる『なら工藝館』

かつてシルクロードの終着駅として国際交流が盛んに行われ、日本文化や伝統産業の発祥の地として長らく栄えた奈良。ならまちにある『なら工藝館』は、長い歴史の中で研ぎ澄まされてきた奈良工芸の振興発展を目的に2000年に開館した伝統工芸のミュージアムです。

伝統工芸の原点を知り、手しごとのワザを学ぶ

1階展示室には、数ある奈良の伝統工芸の中から奈良晒、一刀彫、奈良筆、奈良墨、古楽面、奈良団扇、奈良漆器、赤膚焼の8つを中心に展示しています。定期的な展示替え・企画展示なども行われていますよ!

「なら工藝歳時記」をコンセプトにした展示は四季を巡るように工芸品を展示しています。季節ごとに色分けされたパネル展示と共に、それぞれの作品が陳列しています。

筆・墨だけでもたくさんの種類がありますね!
数種類のノミや小刀を駆使して作る一刀彫。随所に細やかな技が詰まっています

展示室中央には工芸品に使われる材料やその製作過程がわかる展示が並びます。洗練された工芸品も原料まで遡れば草木や土などほとんどが天然素材。自然の恵みのありがたみを感じると共に先人たちの知恵と技術に感動です…!

奈良筆には動物の毛が使われていて、ネコやリス、ムササビの毛なんてのもありました。それぞれに色みや毛質も違って、書家さんが筆にこだわるのもうなずけますね。

写経があったので「菩」だけ写してきました!

2階の展示コーナーには奈良工芸品と量産品の違いを実際に触れて比べられるコーナーがありました。素材の違いはもちろん、パーツ1つひとつの精緻さ、機械生産ではできない隅々まで作りこまれた丁寧さに、作り手の背景が浮かんでくるような、そんな気がしてきます!

作家さんの展示コーナー

伝統工芸をわが家でも

「用の美」とも言われる工芸品。やっぱり使ってみて初めてわかる良さもあると思うんです。そういう方には嬉しい販売コーナーもちゃんと1階に設けられています!

赤膚焼でもマグカップをはじめ現代生活に合わせたものもあるので、お土産や贈り物としても使えます。インテリアオブジェとしても役立ちそうな作品もありますが、使い込んでまた違った味を生み出すのも工芸品の魅力。ぜひ一度手に取ってみて下さい♪

基本情報 Basic Information
なら工藝館/ならこうげいかん
  • 住所: 奈良市阿字万字町1-1
  • 開館時間: 10:00~18:00(17:30最終入館)
  • 定休日: 月曜、年末年始
  • 観覧料: 無料
  • 駐車場: あり(4台)
  • TEL: 0742-27-0033
  • HP: https://nara-kogeikan.city.nara.nara.jp/
  • SNS:

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