〈奈良市〉第17回南都華香会書作展(〜8/29) 2023.8.25 やーさん 書の語りかける言葉や筆勢、墨色に魅かれるひとときを 南都(奈良)の若い僧が宗派を超えて集まり書を学んでいる「南都華香会(なんとかこうかい)」。第17回書作展が、8月23日から近鉄百貨店奈良店で始まりました。 同会は昭和59年、岐阜女子大学名誉教授の中村象谷氏の指導を仰ぎ、文字通り〝何と書こうかい〟の合言葉の下に月2回、現在は大安寺を会場として書に親しんでいるそうです。 30年を経て世代交代もありながら、初めは東大寺・西大寺・唐招提寺・薬師寺・法隆寺の6か寺だった参加寺院も今では20か寺に増え、20歳代から70歳代までの35会員が、書の奥深さを和気あいあいと追求されています。 同会では、会員の鍛錬発表の場としての作品展を2年おきに開催しており、今年もたくさんの力作が並びました。掛け軸や色紙など約40点の作品は販売され、福祉に役立てられるとのことで初日から売約済みのものも。その会場に華を添えているのは、万葉の花研究家の片岡寧豊さんの生花(小原流)です。季節の花木をさりげなく、それでいて墨色の力強さ、たおやかさをそれぞれに引き立て、会場の空気を和やかなものにする役割を務めています。 挿花/万葉の花研究家 片岡寧豊