2021.10.18 鮎 【明日香村】中尾山古墳 ●なかおやまこふん 真の文武天皇陵の可能性高まる飛鳥時代の三段八角墳 墳丘全面を石で覆う三段築成の八角形墳で、墳丘の直径は19.4m、古墳全体の直径は29.4m、高さ4m。石槨の内部は丁寧に磨かれ、朱彩が施されています。広さは1m四方しかないことから、火葬骨を納めたものと考えられています。『続日本紀』に文武天皇が火葬されたことが記されており、また八角形墳であることや築造年代からみても、文武天皇の檜隈安古陵の可能性が極めて高いとされています。終末期古墳の中でも他に類を見ない八角形の火葬墓で古墳研究において貴重な古墳です。