川上村出身の西本博文さん(55)が限界集落となった故郷の風景を映像に残す「村おこし」ならぬ「村のこし」の活動を始めた。
西本さんは同村井光地区の出身。古事記や日本書紀にも記される山里だが、近年は過疎化が進み、人口はピーク時の1割にまで減少している。
そこで廃集落になる前にこの地で暮らす人々の様子を後世に残そうと一念発起。
令和の時代だからこそできる撮影方法を活用したいとドローンを購入。
同郷のメンバーとプロジェクトを結成した。
約40年前に発刊された井光地区の郷土史も活用しながら集落の歴史を辿る作品に仕上げる。
令和7年に完成予定で、国立国会図書館への所蔵を目標にしている。
「村内外の同じような集落からも賛同の声がある。
井光での試みをモデルに全国の限界集落に村のこしの活動を広めていきたい」と西本さん。