2022.8.31 ib 【桜井市】MARUTSU BAKERY ●マルツベーカリー 昭和23年創業、レトロ感あふれるパン屋さん 桜井のソウルフード『アンフライ』&『パピロ』 桜井の駅前で、昭和23年創業、3代にわたってパンを焼いて販売している老舗パン屋さん。看板をはじめ床のタイルや照明ライト、ステンドグラス、醗酵室など、ほとんどが開業当時からのもの。「昔のものはしっかり作られているので、日々の手入れやメンテナンスをして使い続けています」と、2代目店主・堀井直明さんの妻・堀井裕三子さん。 創業当初からのクリームとパッケージの『パピロ』と 一度食べたら忘れがたい『アンフライ』 箱がレトロなのはもちろん、菓子パン、食パン、サンドイッチなど多彩な商品の中で人気NO.1の『パピロ』が、昔ながらのクリームに変わらぬパッケージのレトロ感なのも売りだ。肩を並べる『アンフライ』は、カリッ・もっちりの歯応えに、あっさりこしあんの甘みが独自の調合油と黄金のハーモニーを生む。両者ともこの町でマルツの『アンフライ』を知らない人はいないというほどのソウルフードだ。 店主・堀井直明さん 「パンは子ども、分身です」ととびきりの笑顔で愛情を注ぐ 朝は3時起き、4時には店頭の掃除をするが、7時の開店を待たず5時半揚がりの『アンフライ』や6時半に並ぶサンドイッチを買っていく客もいる。「有り難いです。嫁いできて苦労もありましたが、パンが“自分の子”となり、皆さんに食べ続けてもらえることが」と満面の笑み。モノやヒトとの縁を大事に、パンの一つひとつに愛情を注いできた店主の歩みがその笑みに輝きを添えていた。 【MENU】 アンフライ 2枚入300円 1枚入150円 パピロ 140円 〝桜井でマルツベーカリーを知らない人はいない〟と言われるほど有名な老舗。この町の卒業生の同窓会で必ず出る〝アンフライ! マルツ!〟。創業当初から人とモノとの縁を大事にしてきた街のパン屋さん。これからも末永く愛されることだろう。 by やーさん