〈奈良市〉1300年の歴史が紡ぐ奈良伝統の工芸&芸能に触れるツアーを開催中(なら工藝館) 2023.12.5 鮎 Nara traditional Crafts Experience : Bugaku viewing Tour 奈良の伝統工芸体験・伝統舞楽鑑賞ツアー 奈良県奈良市、ならまちにある伝統工芸の博物館「なら工藝館」では11月から2024年1月までプレミアムツアー『Nara traditional Crafts Experience:Bugaku viewing Tour/奈良の伝統工芸体験・伝統舞楽鑑賞ツアー』を開催中です。 ツアーは11月15日・12月1日・15日・2024年1月15日の全4回。いずれも同じ内容で13時30分から17時30分の4時間のツアーとなっています。今回は11月15日の回に参加してきました! まずはなら工藝館に集合し、舞楽などに使われる古楽面の彩色体験。60年以上古楽面制作に携わられている中坊竜童さんを講師に体験できるという贅沢さ。さすがプレミアムツアー。 中坊竜童さん 今回は秋篠寺(奈良市)の「伎芸天」の面を制作。写真は制作途中ですが、緑→オレンジと塗り進め、最後に古色という灰と茶の間のような色で汚し、またタオルでこすりながら色を落とすことで古楽面らしい使用感のある仕上がりになります。 塗料が乾く間は、館内を自由に観覧。工藝館のスタッフの解説を受けながら展示を見て回ったり、物販コーナーで奈良工芸品をお土産に買ったり、皆さん自由に過ごされていました。 完成した古楽面を受け取った後は、ならまちをガイドしていただきながら氷室神社へと向かいます。氷室神社では神職による祭事・神事の説明を受けた後、同社に伝わる舞楽奉納を鑑賞します。 江戸時代まで日本三楽所のひとつ「南都楽所」が置かれていた氷室神社では、独自の形式の舞楽が伝わっているのだとか。この日は龍を模した面をつけて舞う「納曽利」を鑑賞。通常は二人舞を「納曽利」、一人舞だと「落蹲」と呼ぶのですが、南都楽所では逆に呼ぶそう。 鑑賞後は、氷の上におみくじを置いて浮き出た運勢を見る「氷みくじ」や絵馬の上にろうそくと氷の灯籠を供える「氷献灯」と氷にまつわる氷室神社らしい体験をしました。 1~2時間経てば表面が程よく溶けてさらに美しい姿に。いつまでも見ていられますね! 水の純度が高い純氷だからこそ楽しめる光景です。 ツアーに参加したベルギーからの留学生、マリス・ルーカスさんは「古楽面作りや舞楽など普段体験できないことを味わえました。特に古楽面は匠に直接教えてもらえたことに特別感を感じました。また通訳もいたのでより楽しむことができたと思います」と話しました。 インバウンド向けのツアーではありますが、日本人でも十分楽しめる内容でした。日本人でも普段触れることの少ない日本の伝統技芸を堪能できるのでぜひ一度ご参加ください♪ ツアーの詳細・申し込みはコチラをクリック