〈橿原市〉日本のはじまりは奈良から。神武天皇の宮跡に建つ『橿原神宮』 2024.1.12 鮎 初代 神武天皇の「橿原宮」跡に建つ近代神社 奈良県橿原市にある大和三山のひとつ「畝傍山」の南東麓に位置する『橿原神宮』。初代神武天皇とその皇后・媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずひめ)を祀る神社で、神武天皇の「畝傍橿原宮」があったと伝わる場所に鎮座しています。 江戸時代までは畑地になっていた宮跡は、幕末期に神武天皇陵が現在地に治定・修陵されたこともあり、明治10年代になると民間有志によって橿原宮跡を調査し顕彰しようという動きや、神社創建が請願されるようになりました。 こうした動きから明治天皇は社殿に京都御所の建物を下賜。内侍所(賢所)を本殿に、神嘉殿を拝殿として移築し、1890年、橿原神宮が創建されました。ちなみに内侍所と神嘉殿はともに1855年の建造。内侍所は本殿のまま神嘉殿は神楽殿として現存しています。 外拝殿(1939年) 明治時代末期から紀元2600年(1940)にかけては神域の拡張や外苑(現・奈良県立橿原公苑)の整備、社殿の増改築など国を挙げた大規模整備事業が行われ、現在では4万9500平方メートルの広大な境内となっています。 内拝殿の左右に回廊を取り付け、前方に外院斎庭(げいんのゆにわ)を囲んで外拝殿を置く「二重拝殿型」を採用した拝殿は、大規模神社における様々な規模や形式の祭典に対応できるように導入されたもので近代神社の特徴とも言えます。 御神徳は「開運招福」「健康延寿」。日向国から大和国への東遷・平定という大業を成し遂げ、在位76年、127歳という長寿を全うした神武天皇にゆかるものです。また伝説にちなみ、鮎や金鵄、八咫烏をかたどったおみくじや授与品などもいただけますよ 開運干支厚絵馬 1,200円 招福干支神鈴 1,000円 1月1日 0時 初太鼓(拝観可)、6時 歳旦祭並延寿祭(参列可) 《歳旦祭並延寿祭斎行後から授与》延寿箸(2684膳) 1月1日〜7日9時〜日没 新春初神楽祈祷(参列可)