2023.12.25 やーさん 【奈良市】海龍王寺 ●かいりゅうおうじ 平城宮内にある般若心経写経発祥の寺院 平城宮の北東隅にあることから隅寺と呼ばれた寺。天平3年(731)に光明皇后が建立し、天平7年(735)に唐より一切経五千余巻を携えて帰国した玄昉が初代住持となった。 玄昉は帰国航海の途中に暴風雨に襲われた遭難しかけたが、船に収められていた「海龍王経」を一心に唱えたことで海龍王に守護され無事帰国できたという逸話に因み、海龍王寺という寺号がつけられた。これ以降、海龍王寺では遣唐使の渡海安全祈願を営むようになり、現在でも旅行や留学で海を渡る人々の渡海祈願の寺として信仰を集めている。 山門や両築地塀は室町時代のもの 本尊の十一面観音菩薩立像は鎌倉時代の作で重要文化財に指定されている。 西金堂(重文)に置かれている五重小塔(国宝)は奈良時代前期の作で、当時の五重塔建築を伝える唯一のもの。文化的価値が非常に高く、奈良時代の建築を知る上で貴重な資料となっている。 海龍王御守 1,000円 海龍王守…御守を持たれた方が、蛟龍のように時期を得て存分に活躍されることを願う特別祈願御守。 [関連記事] 国営平城宮跡歴史公園 国際色豊かな文化が花開いた奈良時代の日本の中心地 詳細を見る≫