11月23日[土]

 2021年は辛丑年。ウシは古くから農耕作業や物資運搬の労働力など、人間の生活には欠かせない身近な動物。まじめに黙々と働く姿が「勤勉さ」や「誠実さ」を象徴し、縁起の良い動物として神仏の使いや、神仏そのものとして信仰されています。また「丑」の字は”からむ(芽吹き前)“の意があり、発展の前振れを表す年になると言われています。昨年から続く未曾有の困難を乗り越えて、モ〜っといい年になりますように…

丑年だから詣でたい、牛にまつわるところををはじめ、パワーをもらえる神社&お寺

新型コロナ感染拡大防止のため、初詣はマスク装着の上、分散してのお参りを。
行事は、参列・拝観不可のものもあります。 詳しくは各社寺のHPをご確認ください。

■奈良市

菅原天満宮

菅原家発祥・道真公生誕の地といわれ、道真公の神徳にあやかる

■奈良市

春日大社
水谷神社

祇園精舎の守護神で医薬の神として尊崇された牛頭天王を祀る

■奈良市

弘仁寺

虚空蔵菩薩「求聞持法」ゆかりの古刹

■大和郡山市

松尾寺

日本最古の厄除霊場。
七福神堂に木造彩色の牛玉像を安置

■桜井市

安倍文殊院

ジャンボ干支花絵牛で「モー、ひと頑張り」

■明日香村

岡寺

西国三十三所第七番札所のやくよけ霊場

モ〜っと知りたい!豆知識

《天神様と使いの牛》

 道真公を祀る神社にウシがいるのは、道真公が丑年に生まれ、丑の日に亡くなったと言われているから。ちなみに、道真公の遺体を載せた車を引くウシが座り込んで動かなくなった場所を墓所と定めた、という故事から狛牛や撫で牛は地面に伏せた姿をしている。

菅原天満宮の牛
■平群町

信貴山朝護孫子寺

山門で世界一の大寅が出迎えてくれる。商売繁盛・金運如意として信仰が篤い

■天理市

石上神宮

神さびた支援の姿が残る境内に御神鶏が遊ぶ

■奈良市

帯解寺

日本最古の安産祈願・求子祈願霊場。皇室への安産帯献納でも知られる

■三郷町

龍田大社

風の神様を祀り、「気」を守護する

■奈良市

霊山寺

財運の神・大辯才天を奥の院に祀る

■宇陀市

室生寺

女人高野として知られる古刹。新しく完成した寳物殿も立ち寄ろう

モ〜っと知りたい!豆知識

記憶力アップの修行「求聞持法」

 虚空蔵菩薩の真言「ノウボウ・アキャシャ・キャラバヤ・オン・アリキャ・マリボリ・ソワカ」を100万回(1日1万回×100日)唱えて心身を鍛える「虚空蔵求聞持法」という修行がある。これを達成すると無限の記憶力が与えられ、見聞きしたことは忘れなくなるとされている。かの弘法大師空海もこの修行を達成し、頭脳明晰に、記憶力もアップしたのだとか…。

弘仁寺は虚空蔵菩薩「求聞持法」ゆかりの古刹

yomiっこ2021年1月号掲載
※情報は2020年12月3日時点のもので、変更になる場合があります