〈大和高田市〉製造過程で“偶然”生まれた個性豊かな一点モノ『偶然サンダル』 奈良「HEP」で販売中 2024.5.28 鮎 市場には流通していないマーブル模様のサンダル ホームセンターや町の靴屋、金物屋などで売られているポリ塩化ビニル樹脂製の一体成型サンダル。トイレやベランダ、病院などでよく見かけるそれは「便所サンダル(通称:ベンサン)」とも呼ばれ長年親しまれてきました。 奈良県大和高田市のサンダルブランド「HEP」では県内で製造されるサンダルのうち、製造過程で偶然生まれたマーブル模様の製品を『偶然サンダル』と名付け、直営店「HEP LAND」で販売しています。 HEP/(株)川東履物商店 代表取締役の川東宗時さん ベンサンのような一体成型サンダルは、製造工程上、色を変更する際に、前の色の樹脂を次の色の樹脂で押し出す必要があり、その際に発生する樹脂が混ざり合ったサンダルはスクラップされていました。 HEPを手掛ける川東宗時さんは “汚れのある規格外品” と見られる一方で、視点を変えれば “それぞれに配色が異なる唯一無二の一点モノ” とも言えるその個性の豊かさに価値を見出し『偶然サンダル』を扱っています。 誰でも一度は見たことある形の親しみやすさと “一点モノ”という特別感や個性豊かな配色から、レトロ趣味の若者をはじめ、アウトドアファンやサウナーなどにも人気の偶然サンダル。 また工場で生産されるロットに応じて生まれる偶然の産物なので、模様はもちろん、配色や形の組み合わせの種類も無数にあります。みなさんも一期一会の出会いを楽しんでみては。