2021.5.12 staff 【奈良市】高円山 白毫寺 ●たかまどさん びゃくごうじ 奈良三名椿と萩が美しい花の寺 高円山の山麓にあり、境内からは奈良盆地が一望できる。境内の五色椿(天然記念物)は東大寺開山堂の糊こぼし、伝香寺の散り椿とともに奈良三名椿として名高い。また、秋に咲く萩の美しさも有名で関西花の寺第18番となっている。 天智天皇の皇子である志貴皇子の山荘を前身とする寺といわれ、鎌倉時代に西大寺の叡尊が復興した。その後、叡尊弟子である道照が宋版一切経を将来してからは一切経寺とも呼ばれ栄えた。室町時代に兵火で建物が焼失するも、現存する仏像はその災禍を免れて江戸時代に興福寺の空慶により再建された。本尊は平安末期~鎌倉初期に造られた木造阿弥陀如来坐像(重文)。運慶の孫の康円の作とされる閻魔王坐像(重文)を祀っていることでも有名で、冬と夏に「閻魔もうで」が行われる。 [関連記事] 白毫寺の椿 樹齢約400年の五色椿は、県天然記念物。別名「七福神」と称され、紅・白・ピンクに斑入りのものなどが様々に華やかに咲き分け境内を彩る。 詳細を見る≫