2021.10.13 鮎 【明日香村】飛鳥寺(安居院) ●あすかでら(あんごいん) どんなお寺? 飛鳥寺は、崇峻天皇元年(588)に蘇我馬子が発願し推古天皇4年(596)に創建された、日本最初の本格的寺院です。当時は法興寺と呼ばれていました。昭和31年(1956)の発掘調査では東西約200m、南北約300mの寺域をもつ大寺院であったことが判明しています。旧伽藍は塔を中心に東西と北に金堂をもつ「一塔三金堂」でその周囲を回廊で囲まれたものだったそうです。平城遷都に伴い、法興寺も養老2年(718)に平城京へ移されました(現在の元興寺)。飛鳥の旧寺も本元興寺として法灯を守っていましたが、仁和3年(887)と建久7年(1196)に焼失。室町時代以降は衰退しました。現在の飛鳥寺は正式名称を安居院と号し、天和元年(1681)に秀意という僧が草庵を作ったことに由来します。現本堂は文政9年(1826)に中金堂跡の場所に再建されたもので、それまでは仮堂のみで門もない荒廃ぶりだったそう… 創建当時から動かないご本尊 堂内ではお寺の説明があります。撮影もOKなのでお守り代わりにご本尊をパシャリ♪ 「飛鳥大仏」の通称で親しまれている本尊・銅造釈迦如来坐像。飛鳥時代を代表する仏師・鞍作鳥(止利仏師)の作と伝わりますが後世の補修を受けており、造立当時から残る部分は、右手の上半部と頭部の大部分と考えられています。また本尊は創建当時から場所を動いていないことがわかっています! 石の上にも1400年…