2020.4.27 ib 好きな空間を好きなようにデザインしながら暮らし SNSツールで生計を立てていく 奈良市街から車で約40分。剣豪の里として知られる柳生の古民家の小屋。『魔法の教室』校長の奥田珠紀さん(46/以下タマさん)が、オンラインで始めた新事業のベースキャンプだ。タマさんは、自分らしく幸せになるための方法を伝える「魔法の教室」を開講、4年間に4千人の受講生を得て家計を支えた人だ。 アーティストであり、ヒプノセラピストであり、ビジネススキルドクターでもある彼女は、4児の母であり、夫と動物6匹が家族。コロナ禍で在宅が増えた今、SNSツールでのビジネスとして、一つのホームページ上にあらゆる職種の人1千人(現百人)が入居するコミュニティーを創り、需要と供給を賄おうとしている。つまり、リモートで野菜や衣類、アート作品などが流通し、収入が得られて経済が回るという仕組みだ。 アルカイック建築設計事務所との出会いは、通りがかりにだった。「ズーンと響くものがあって」飛び込み、好きな世界を話して即決。まずは小屋の改築から着手することになった。 彼女の発するキーワード(作家やアーティストの名前、好きな土地など)をつぶさにとらえ、関連著書を読み、音楽を聴いてタマさんのイメージをとらえていったアルカイックの設計士・平島朋子さん。広い空間確保のため、むき出しの梁に勾配を大きくとり、内装はパインの無垢材で仕上げ、上げ下げ窓を取り付けた。アーティストのタマさんがドアや窓枠へのペイントやインテリアで居心地を高めていく。 次は母屋のリフォームに着手。ターシャテューダーにあこがれるタマさん、広い庭は、子どもたちと野菜や花を植えていきたいそうだ。家族皆が楽しく暮らす家は、工務店が基盤の箱を造り、住まう人が彩色を重ねていく。 タマさんにとっては窓もドアもキャンバス♪ 施主さんとは家族同様の 付き合いになる施工店の オーナー夫妻。「わがまま 大歓迎!」と施主の「ああ したい、こうしたい…」を 叶えていく 奥田邸/奈良市柳生町 延床面積約32m2 「今まで右手使いだったが、何か枠(習った知識)にはまっている気がしてきたので、最近左手で描き始めた。時間はかかるけど自分で感動できるものができてきた」と話すタマさん お気に入りのスペースでくつろぎながら ズームミーティング中のタマさん とことん好きな家で充実時間を ライフスタイルに沿った物語性のある家づくり ガーデニングを楽しむ家 「大好きな空間で濃い時間を過ごしていただく」ため、女性建築家ならではの感性と目線でデザイン。施主の思い描く住まいのキーワードや小さなつぶやきもつぶさに捉えカタチにしていく。クラシック・レトロ・アンティーク・ナチュラルも大得意。「当社も土地探しからお手伝いもしています。地質の判断及び中古物件の場合は修繕の具合で費用も変わってきますので、購入前に相談を」建築士 平島朋子さん 庭に要塞教室のアトリエを増築 庭を趣味の部屋に 「○○○○風に」との希望イメージに細部まで提案Only One Order Made House!