〈川上村〉開湯1000年以上!絶景・奈良奥吉野の秘境温泉|入之波温泉『山鳩湯』 2024.5.30 鮎 ダム湖底から復活した『入之波温泉』 『入之波温泉』(しおのはおんせん)は平安時代にはすでに開湯されており、薬湯として江戸時代には多くの人が湯治に訪れていたそう。元禄期には温泉をPRする広告が刷られ、古地図にも “塩葉(しおのは)・温泉浴室アリ” と記されています。 1973年、大迫ダムの完成とともにダム底に沈みましたが、その後ハトの谷と呼ばれる場所をボーリングで150m掘り下げて源泉を掘り当て、同年に『山鳩湯』が営業を開始したことで入之波温泉が復活しました。 建物はダム湖畔の斜面に 山鳩湯は大迫ダムの堰堤から車で10分ほど上流に上ったところにあります。道中はダム沿いの林道を走るので、対向車や落石・倒木に注意しながら向かいましょう。 駐車場は建物の入り口横と少し道をのぼったところの2か所。全部で12台分あります。休日はバイクも多く、混みあうこともしばしば。車を停めたら階段を下りて館内へGO! 扉を開けたら目の前に受付。ここで入浴料払ったら左手にある階段を下ってお風呂場へ。ちなみに、受付の奥がお食事処になっています。お風呂あがりに何食べよっかな。 全国でも珍しい炭酸泉! 毎分500リットルが自噴する山鳩湯の自家源泉は全国的にも珍しい炭酸水素塩泉で、疲労回復や神経痛、筋肉痛、冷え性などの効果があります。温度は39度と少しぬるめ。 浴槽は内湯が総杉丸太造り、露天風呂が巨大なケヤキの丸太風呂なんですが…時間が経つと黄褐色に変化する温泉に含まれるカルシウムを主成分とした湯の花が浴槽で固まって、もう木造であることすらわからない状態に。まるで陶器です。 そして自慢の露天風呂からはダム湖ビュー!鉄橋も遠望できますね。内湯に比べて露天風呂の方がぬるめなので、景色を眺めながら長湯も楽しめますよ! お風呂上がりは山の幸グルメ! お風呂と一緒に楽しみたいのが山の幸・川の幸を贅沢に堪能できるグルメの数々!ポピュラーなうどんやそばなどのTHE食堂メニューもありますが、近隣で採れた山菜に川魚、ジビエなどを使った村の魅力たっぷりの料理が楽しめるのでこちらがおすすめです。 僕は以前村の方におすすめされたアマゴの釜飯をいただきました!アマゴの身はほくほくで骨までおいしくいただけて、また米とアマゴそれぞれが出汁を吸って旨さが倍増しております! 一緒についてくる山菜の小鉢やお味噌汁もおいしゅうございました。 座敷とテーブルがあります。景色見たい方は座敷へ ただ、釜飯は注文後に炊き始めるので完成までにだいたい40分かかります。入浴の予定がある方は、温泉に入る前に注文しておくと賢いですね! さらにゆっくり過ごしたい方は宿泊も♪ 建物の1階と地下1階には風情ある和室の客室が7室あり、2人以上から宿泊が可能です。吉野杉の美林が連なる人里離れた宿でゆっくり過ごすのもいいですね♪ 1泊2食付き12,000円~ [関連記事] 相撲に負けた河童、山奥の秘湯に伝わるガタロのお話 吉野郡川上村入之波に伝わる河童かっぱのお話。 詳細を見る≫