奈良と京都南部で人気の家庭菜園・ガーデニング専門店「愛栽家族」の秘密に迫る〈前編〉［PR］

京都南部・奈良で人気の園芸専門店

　今回インタビューするのは、奈良県と京都南部で人気の家庭菜園・ガーデニング専門店「愛栽家族」さん（運営：株式会社アグロス・カワモト）。奈良市の北部・ならやま大通り沿いの「ならやま店」と、精華町にある「精華店」の2店舗で営業し、自社農場で栽培される良質な野菜苗・花苗の提供と、スタッフの豊富な園芸知識が、一般人からプロの農家まで広く受け入れられている人気店です。愛栽家族の歩みと強み、これからの展望について、同社3代目代表の河本英樹さんにお話を伺ってきました。

愛栽家族の歩み　

　弊社は、昭和25年に祖父（初代社長）が農家さん向けの肥料商として井手町で創業。その後山城町へ店舗を移し、父の代（2代目）になってから「家庭菜園のニーズが将来的に高まる」と考えて、一般向けの商売をはじめようと「愛栽家族（株式会社アグロス・カワモト）」を、平成13年に立ち上げました。
　当初から「自家生産の良質苗」に注力していこうと考えました。良い苗を作れば、農家さんも喜ばれる。さらに、当時は市販の苗には貧弱なものも多かったので、家庭菜園される方にも受け入れてもらえるはずだと。苗生産を始めてから「良い苗だ」との口コミで、お客様もどんどん増えてきました。そして20年前の平成14年に現在の「精華店」をオープン。さらに9年後の平成23年に、ならやま大通り沿いに「ならやま店」をオープンしました。
　精華店は鉄骨ハウスなので泥を付けた農家さんが来やすい店ですが、ならやま店では、ウッド調のおしゃれなしつらえにして、若い方や女性客、ファミリー層にも入ってきやすい空間にしています。また家庭菜園のほか、お花にも注力して観葉植物や多肉植物を増やしました。
　今年で創業72年、精華店をオープンしてちょうど20年経ちます。お蔭様で、愛栽家族の立ち上げ当初は数名だったスタッフも、今では総勢50人近くまで増えました。

農場直送！丈夫で新鮮な自家生産の苗　

　愛栽家族では約1,500坪の自社ハウスを所有しており、野菜苗や花苗など、年間100万ポット近くを生産しています。パンジーやビオラだけでも７～８万ポット仕上げています。お花は仕入れにも頼っていますが、野菜はほとんどが自家生産です。自家生産だと、品切れを起こしにくく、売れた分を農場から補充するため常に新鮮な苗が置けます。また、農家さんや農業法人さんからの大量注文といった、急な要望にも対応しやすいです。

　自家生産苗のこだわりは３つあります。一つ目は“土”です。コストダウンを優先すると粗悪な土を使ったり、小さなポットにいれたりしてしまいがちですが、弊社ではより良い苗を作ることを最優先し、ポットも大きくし、良い土をたっぷり使って苗づくりを行っています。
　次に大切なのが、“水やり”です。好き放題水をやると、上に伸びますが貧弱な苗になります。弊社では、水を絞りながら風を当てながら作ることで、ガチっとした強い苗に仕上げています。
　最後は“光”です。トレーに入れる苗ポットも最初はすべて詰まっていますが、間引きして、株間を広げてやります。そうすると、株毎に日光が当たるので丈夫な苗に育ちます。どれも手間のかかる作業ですが、良質な苗を皆さんにお届けすべく、丁寧に栽培しています。

園芸知識が豊富なスタッフによるアドバイス

　丈夫な自家生産苗とともに、お客様に支持していただけたのは「説明をきっちりしてくれる」ということでした。どうしても農協さんだと入りにくい、ホームセンターさんだと園芸に詳しいスタッフさんばかりでないケースもあると伺いました。そんな中、愛栽家族なら「聞きたいことがしっかり聞ける」と喜んでいただき、お客様のニーズにしっかり応えることができました。
　アドバイスの内容は、土づくり、水やり、肥料の量など、苗の育て方はもちろんのこと、育てる中で病気が出てきたら、適切な薬剤についてもお教えします。インターネット上だと専門用語ばかりで分かりづらいことも多いです。そんな時は、気兼ねなく私たちを頼ってくださればと思います。
　もちろんスタッフそれぞれで知識の量や深さも異なりますので、従業員向けの講習会・勉強会も定期的に開催して、日々スキルアップにも努めています。