12月30日[月]

Narakkoスタッフおすすめのお散歩コースをご紹介♪

年に一度、織姫と牽牛(彦星)が天の川で会うことのできる「七夕」。
奈良と大阪の県境にも「天野川」と呼ばれる川が流れ、流域には七夕ゆかりのスポットが点在する。
今回は、日本における七夕伝説発祥の地、大阪府交野市に向けて白庭台からLet’sウォーク!

コラム

白庭台(しらにわだい)

1980年代後半から1990年代に開発された新興住宅地「白庭台」。「先代旧事本紀」の記述で、物部氏の始祖である饒速日命(ニギハヤヒノミコト)が高天原から「天の磐船(天の川にあるという想像上の船)」に乗って、「哮峰(いかるがのみね)」に降臨したのち、移り住んだと伝わる「大倭国鳥見白庭山」から名付けられた。
ニギハヤヒは数多くの呼び名や逸話が存在するとされており、ひそかに人気の高い謎多き神。
ちなみに正式名は「天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあめのほあかりくしたまにぎはやひのみこと)」

コラム

天野川

生駒山麓を水源とし、四條畷市を経て交野市、枚方市を流れ淀川に合流する約15kmの一級河川。川砂が白く光って見えることから「天の川」になぞらえられ、古くから多くの和歌が詠まれた狩り場(桜狩り)だったそう。また、「甘くおいしい米が実る野」であったため、甘野川とも呼ばれていたと伝えられている。

【歩行距離:約7km】

START
近鉄白庭台駅
日本の道100選に選ばれているハナミズキ通り
けやき通り

❶ 長髄彦本拠の地(ながすねひこ)

当時、大和の国 鳥見(登美)を治めていた豪族で、神武天皇と戦ったとされる長髄彦の本拠地。その妹・鳥見屋媛(登美夜毘売)を妻に迎えたのが饒速日命とされている。

❷ 鳥見白庭山(とみしらにわやま)の碑

白庭山は、ニギハヤヒノミコトが哮峰に降臨したのちに遷り住んだところ。今は住宅地として開発されたことで平地になっているが、昔はこの辺り一帯すべて山だったそう。

❸ 稲葉谷の磨崖笠行者像(まがいかさぎょうじゃぞう)

住宅の合間にひっそりとある小さなお堂。その裏の崖には石造り笠のついた役行者磨窟仏が掘られている。宅地開発の際に、この一角だけ残ったのかな…

河内(大阪)と、大和(奈良)の国境。ここから天野川沿いを歩くよ!

両国橋

❹ Break Craft 八音

ログハウス造りを専門に行う会社「Wood Pecker」を夫婦で約30年、残った資材を使用し、ゆっくりのんびり、完成までに7年を要した“みんなの遊び場”。定期的にイベントを行ったり、地元仲間の手作り商品などを販売しており、地域の憩いの場となっている。

ログハウスならではの木の包容感が落ち着く空間♪
Break Craft 八音
  • 住所: 生駒市北田原町1297MAP
  • TEL: 0743-79-5544
  • 営業時間: 11:00~17:00 *食事の場合は要予約
  • 定休日: 不定休
  • 駐車場: あり

❺ 磐船神社(いわふねじんじゃ)

哮峰(いかるがみね)に天下ったとされるニギハヤヒノミコトを祀っている神社。ご神体である船型の巨石「天磐船」が、境内を流れる天野川をまたぐように絶妙なバランスで立っている。

ご神体の天磐船(高さ約12m・幅12m)
天岩戸/三つの巨石が扉のように組み合わさった「天照大神」がこもったとされる場所
白龍の滝

また、生駒山地から流れ出た天野川が山を削り、露出した岩の上に別の岩が重なり天井となってできた「岩窟」は、古くから修験道の行場として使われていた。現在は一般でも拝観が可能。

特別な許可を得て撮影しています。本来は修行場のためルールを守って拝観を

岩窟拝観は修行場というだけあって、思った以上にハードで危険な場所もあるが、達成感とともに開放感も◎
岩窟修行終了の証明書として、たすきと印がいただける。

❻ 天野川トンネル

磐船神社の東側、天野川の氾濫を防ぐために設けられた川専用のトンネル。ゴーという滝の音が響くその横には、国道のトンネルも通っており、車と水の道が並走する不思議な光景。

GOAL
北田原バス停 → 近鉄生駒駅

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