2022.2.2 Narakko管理者 【奈良市】リユースで「助け合い」のリレー。「ランドセル・バンク」2年目の思い ランドセル・バンクを主宰している木下修平さん 使われなくなった中古ランドセルを回収し、きれいにクリーニング・修繕して、経済的な理由でランドセルを購入するのが困難な家庭に無償提供する奈良市のボランティア活動「ランドセル・バンク」。 同市でランドセル専門店「ランドセルの木ノ下」を営む木下修平さんが中心となり、2021年春に発足。テレビや新聞などのメディアでも取り上げられたことで、昨年は、奈良県はじめ沖縄から北海道まで全国から約400個もの中古ランドセルが集まった。しかし半数の約200個はリユースできない状態のため処分となり、残り半数のうちの約40個が新しい貰い手に引き継がれたという。 クリーニングされたランドセルたち 奈良市立飛鳥中学校で行われたランドセルの引き取り会(2021年2月) 「最初に状態を厳しく選別します。再利用できるものは皮脂汚れを落として、次に糸のヨレや糸の縮れを納めます。あと肩ベルトは6年間使われてクセがあるのでスチームを当ててできるだけ矯正します。最後に確認して終了。1個につき30分から1時間かけて行っていますね」と木下さんは、ランドセルのクリーニング作業を詳細に教えてくれた。「貰い手の方から感謝のお手紙をいただくこともあります。反対に何もないことも問題なく使っていただいている証だと感じていますね」と木下さんは笑顔で振り返った。 2年目となる2022年も、中古ランドセルの回収と、新たな貰い手を引き続き募集中だ。中古ランドセルが欲しい人は、同店へ電話かメール、インスタ等のSNSで問い合わせを。奈良県近郊在住者は、来店日時を調整の上、直接の手渡しとなる。遠方の場合は好きな色を伺い、候補となる近い色の商品の画像をメール等でやりとりして最終決定。後日宅配便にて発送となる。条件などは特になく、誰でも応募可能だ。詳細は、以下の連絡先を参照ください。 【Tel】0742-31-6997(ランドセルの木ノ下)