2021.11.28 Narakko管理者 更年期を快適に過ごしたい、令和を生きる女性たちへ 女性は一定の年齢を重ねると、ホルモンバランスの変化により、様々な体調不良= “更年期症状” が見受けられるようになります。加えて、新型コロナの感染長期化で、先が見えない、どうすることもできない、いつまで続くかもわからない…そんな不安や苛立ちの積もる日々です。ストレス過多の現代において、“更年期” をどう乗り越えていくかは、非常に重要なテーマではないでしょうか。今回は、そんな「更年期症状」を取り上げます。 ナラミさん漢方が気になっている40代主婦。 樫谷陽子先生漢方の一陽館代表。薬剤師・不妊カウンセラー。 先生、こんにちは。今回は「更年期症状」についてお伺いします。更年期でお悩みの方は、どういった症状がつらいと仰っていますか? 更年期の不調って、「心」にも「体」にも両方表れるんですよね。心の不調は、感情の起伏が極端になります。神経質になりすぎる、敏感に受け止めやすくなる。カーッとなったり、反対に鬱っぽくなったりする、眠れなくなる、いらいらして人に当たりたくなる・・・などの症状です。体の不調は、急に汗が出る、暑さ、だるさ、疲労感、体力の消耗感、思うように体がついてこない・・・という症状が多いですね。 なるほど。 実は、相談者が一番気にされているのが、更年期症状によって、周囲に自身がどう映るか?ということ。「人目が気になる」「人と会う時に自分がどう映るか?」「失礼になってしまうのでは?」など訴えておられます。社会生活の上で、不便さを感じているケースが多いですね。 自身の症状だけでなく、周囲のことまでも悩まれるんですね!? はい、そうなんです。あとは、自分自身に自信が持てない。顔がカァーっと赤くなってしまうから、友だちと会うにも尻込みしてしまう。何かしたくても、不調がいつ起きるかわからないから、消極的になってしまう。自分でもコントロールが利かないし、予期せぬことが起きてしまう、自分で対応できない。自分自身が嫌な気持ちになってしまう。だから、どんどんマイナスの方向に陥ってしまうんです。 自分で制御できないから、自分が信じられなくなる。しかも周りにも迷惑をかけるから、余計つらくなっちゃうんですね。漢方の一陽館さんでは、どのようにアドバイスをされておられますか? 漢方で更年期症状を「整える」 更年期って、人によって時期や症状に個人差があります。だから状況に応じて対応していくことが肝要です。漢方は、病院のようにホルモンの値を測るということはしません。その方の症状・体調をお聞きして、表情を伺い、それがどういうところから来ているのか?を判断します。そして、女性ホルモンが減少してきているということがどういうことなのか? を漢方的に説明させていただき、服用する漢方を選んでいく。というステップを踏みますね。 先生、漢方が考える「更年期」について、もう少し具体的に教えてもらえますでしょうか? 成熟期から老年期へ移行する「更年期」は、排卵と月経の停止に伴い、女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が減少します。この変化によって、「気」「血」「水」のバランスが崩れ、自律神経が乱れ、「不定愁訴」といわれる、心身のさまざまな不調が起こります。これが、漢方が考える、更年期症状です。漢方では、カラダを調整する「気」「血」「水」のバランスを、どのように整えるのかということを大切にしています。ホルモン量的に、増やす・減らすではなく、あくまで「整える」という役割です。各人のバランスのくずれ方に応じて、最適な漢方を補うことで、バランスを整えていく。それにより、快適な状態へと導いていきます。 以前の回でも、漢方は「整える」「補う」という役割があると教えていただきましたね。 その通りです。漢方薬は、体に無理をかけず自然に、体力を補ったりバランスを整えたりする働きがあります。漢方薬に含まれる成分は、生薬といわれ、根や樹皮、葉、種子、果実などの植物由来が多く、中には日頃我々がよく口にする食材もあり、安心安全です。ですので、更年期といったバランスが不安定な時こそ、漢方をご利用いただくのに適していると思いますね。 最後に、更年期で悩まれている方に、何かアドバイスはありますでしょうか? 年齢的なこと、体の変化っていうものは、ある意味避けることができない要素。みんなが通る道です。だから、どうすることもできないことに、くよくよしてしまうよりも、自分にできること、あるいは自分で対処法を見つけていく。ということが大切ですね。 できないことを嘆くのでなく、できることに目を向けるんですね。 カァーッとイライラするなど激しく強い極端な症状が出る方、自分で制御不能な方は、普段からもお忙しかったり、神経が張りつめていたり、時間に追われているケースが多いので、その状況を緩和していく。例えば、感情的なアプローチじゃなく、30分でも休息を取る時間を日常生活の中に強制的に作っていく。自分の生活サイクルを客観的に見つめる。そうすることで落ち着いていくキッカケになります。 先生、ありがとうございました。私自身、更年期に入る世代なので、大変勉強になる内容でした。(後編に続く) Narakko! 特別クーポンプレゼント! 本記事を読んでいただいた皆さまに漢方の一陽館で使える特別クーポンをプレゼントします。クーポンの有効期限は、本記事の掲載日から1か月です。八木本店か学園前店に、漢方相談を予約いただくと、皆さんお一人おひとりの体質・体調に合った漢方(サンプル)をプレゼント! お店への予約時に、「Narakko!の記事を読んで、お問い合わせしました!」とご連絡ください。 オンライン相談はコチラから 漢方の一陽館は、スタッフが全員女性です 本質的な美しさと健康にこだわる、輝く女性のためのお店です。お困りの症状やお悩みにピッタリの漢方薬をおすすめします。 漢方の一陽館 公式ホームページ Facebook Twitter Instagram 一陽館では、” 人間が本来持つ力を、自然の力によって引き出し、整える”という、もっとも歴史の長い「古方派漢方」をベースに、西洋医学の「対症療法」ではなく、体質そのものを改善する「原因療法」を目指します。 2020.5.9(土)移転リニューアル!漢方の一陽館薬房 学園前店〒631-0036 奈良市学園北1-14-8 電 話 0742-51-6855時 間 10:00~18:00定休日 木曜・日曜・祝日 漢方の一陽館薬局 八木本店〒634-0078 奈良県橿原市八木町1丁目11番7号電 話 0120-50-9301時 間 10:00~18:00定休日 木曜・日曜・祝日 取材協力/漢方の一陽館 学園前店 *奈良っこオリジナル記事です